umikaguのブログ

2018年

11月

12日

早起きおじさん尻尾まいて帰る

surfing at 一宮

胸〜肩 たまに頭

無風 見た目ジャンク

 

am5:00にアラームが鳴る。

もはや早起きが習慣になって来ている。

おじいいさんが早朝にラジオ体操に行くのと同じようなものだ。

 

前日は雨予報だったがまだ薄暗い外を見ると雨は降っていない。

車を走らせ千葉のカリフォルニアと呼ばれている一宮へ。

 

波乗り有料増路を走っていると大粒の雨が降って来た。

すぐやむかと思い車を更に走らせる。

 

ストロボを焚いたような閃光が暗闇に走る。

一瞬遅れて雷だと気がついた。

 

一宮ポイントに着くも雨はやむ気配もなく波はジャンクコンディション。

しばらく様子を見ているとまだ薄暗い空に稲光が走る。

 

雨、寒い、雷 はい!撤収!!!

 

自分に言い訳して本日はノーサーフでした。

 

2018年

11月

11日

ヨルカグ会

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2018年

11月

11日

天体ショーのような朝日

umikagu
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2018年

11月

10日

海は入ってみなければ何もわからない

umikagu
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2018年

11月

06日

朝一番入水!

umikagu
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2018年

11月

05日

誘ってよ!

umikagu サーフィン
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2018年

10月

18日

サーフテイストの表札お作りいたします。

廃材サインボード
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2018年

10月

17日

早朝サーフィン

umikagu サーフィン
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2018年

10月

14日

海を感じるウッドデッキ製作 7日目 完結!!

ウッドデッキ製作
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2018年

10月

13日

海を感じるウッドデッキ 制作 6日目

ウッドデッキ製作
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2018年

10月

12日

海を感じるウッドデッキ 制作 5日目

廃材家具 古材家具 海を感じるサーフインテリア

いよいよ施工開始!

とは言ってもまだまだ下準備段階。

本日はウッドデッキの基礎作りです。

束石を等間隔に置き(私の場合はツーバイ材6フィートを使用するので900mm間隔)地面をスコップ掘っていく。

その穴に砂利を入れ隙間に砂を詰め(モルタルを入れると更に強度が増します)その上に束石を置き

圧力をかけるようにハンマーで束石を叩き基礎を固めていく。

 

この作業を40個分

 

しかも地面が芝生であまり大きな穴を開けたくないのでスクレーパーで束石の大きさ分をくり抜くように芝生を取っていく。

 

この作業が時間がかかった。

計算ミス。。。

 

炎天下の中、同じ作業がひたすら続く

 

2リットルのポカリなんて午前中でなくなったよ。

しかもトイレには行かずに全て汗で出てしまった。

 

一宮エリアでサーフィンの時によく行く『こぶた食堂』へ

相変わらずボリュームがあって美味しいね。

 

お客さんは全てサーファー。

タオルを頭に巻いて耳に鉛筆指しているのは私ぐらい。

 

お盆だもんね。

皆んな休日を楽しんでいるんだね。。。

 

パワーチャージして午後もひたすら穴を掘って砂利を入れて砂で埋めて束石を置いてハンマーで圧力をかける。

 

あまりの暑さで日陰に逃げようとするとそんな場所はない事に気がつく。

日当たりが良い物件ですね。。。

 

車のリアハッチを開け日陰を作りちょっと休憩。

作業中も何人ものサーファーが水着で板を抱えて海に歩いている。

 

あぁー海に飛び込みたい。。。

今なら海がフラットでも笑顔でパドリングするだろう。

 

気力と気合を入れ直して2ラウンド目に突入!

 

夕暮れと共に全ての束石を地面に埋め込んだ。

 

やっと明日からウッドデッキ作りの本番です。

 

2018年

10月

11日

海を感じるウッドデッキ 制作 3〜4日目

海を感じるウッドデッキ

 

 

 

ラジオからは『本日も猛暑日です。熱中症にお気をつけください』とナビゲーターが注意を促す。

空には雲はなく肌を刺すような日差しが降り注ぐ。

午前中なのにTシャツはビチョビチョ。

 

海でサーフィンしている時の日差しは気持ち良いのに仕事中の日差しはなんでこんなに辛いのだろう。。

 

海が近いので水着で歩くカップルが通り過ぎる。

不公平さを感じながら仕事に集中する。

 

今日と明日はブラウンに塗った木材をホワイトに塗装してゆく。

塗装後に紙やすりでホワイトの塗料を良い具合に削って行くと下地のブラウンに塗装された木目が浮かび上がって経年劣化した木材の風合いが出る。

 

家具ではこのやり方を沢山やってきたけど大きい面積のウッドデッキでシャビーホワイト(かすれた白)で制作するのは初めてでワクワクする。

 

白いウッドデッキは見ることがあるけど、どれもベタ塗り。

カントリー系のイメージなら良いのだけど海辺のビーチハウスのイメージなら経年劣化して塗装が剥がれているイメージの方が絶対カッコイイ!

(もちろんベタ塗りでも何年かしたら木目が浮かび上がってきて風合いが出てくるんですけどね。)

 

ひたすらブラウンの木材の上からホワイトに塗り替えて行く。

もう店の駐車スペースを使ってるので来店していただいたお客さんも気を使って車を駐車してくれる。

 

汗と塗料まみれの変な店員。

ゴメンナサイ。。。

 

2日間を使って170本をブラウンからホワイトに塗り替えた。

 

いよいよ明日から施工に入れます!

 

 

 

 

2018年

10月

11日

海を感じるウッドデッキ 制作 1〜2日目

海を感じるウッドデッキ

ブラウンの色合いのサンプルを作ってお客さんと打ち合わせ。

2種類のカラーサンプルを見せて意見を聞く。

 

『申し訳無いんだけどこの前の白いウッドデッキに変更できる?』

 旦那様と奥様とで意見が別れていて最終的にシャビーホワイトのB案に決定!

 

もちろんです!!

umikaguスタイルの建築仕事がさせてもらえる!!

 

ここで材料のご紹介

木材2×4   170本

束石(ピンコロ) 40個

ブラウン塗料防腐、防虫剤入り)約8リットル

ホワイト塗料 約6リットル

ステンレスコーススレッド 4箱

砂利 2袋

杭 10本

 

 

まずは木材を揃えなければいけない。

そもそもウミカグの愛車『夕焼け2号』では木材を170本も積んだらタイヤがパンクしてしまう。

なんとなく3回くらいに分けて運ぼうと思った。

(車の最大積載量って書いてあるけど実際どのくらいの量なのかわからないよね。。。安全第一)

 

 

ちなみに私の地域でいうと2×4材の品質はコメリが一番品質が良くて探せば無節に近いものもある。

でも不思議と1×4材は節だらけでカインズホームの方が良い。

 

コメリを3件まわって170本の木材を手に入れた。

ウミカグのウッドデッキに材料を重ねて置く。

 

買った材料は白木の状態なので屋外でも長持ちするように防腐、防虫材入りの塗料を木材に刷毛で塗っていく。

 

久しぶりの外仕事。

スピーカーを持ってきて携帯からラジオを流す。

 

軽快な音楽が流れ作業も進む。

波音が聞こえる店先で音楽に合わせて塗装作業。

気分はカリフォルニアスタイルだね!

 

しかし1時間後には膝をついて肩で浅く息をしていた。

 

あ、あつい。。。

 

おそらく人生で一番暑い日差しだと思う。

だって心綺楼が見えるもん。

 

これでラクダが歩いてたら砂漠じゃん。

 

ヤバすぎるので夏愛用の2リットル水筒に氷とポカリを入れて水分補給した。

 

熱せられたアスファルトにゆらゆらとターバンを巻いたオジさんとラクダが見え始めた頃、ようやく170本をブラウンに塗装できた。

 

鏡で見ると自分の顔が赤黒かった。

 

この気温と暑さでウッドデッキ出来上がるのかな??

2018年

10月

11日

海を感じるウッドデッキ 制作 開始!

海を感じるウッドデッキ 制作

お客様からの『ウッドデッキ作れます?』の一言が平成最後の夏にふさわしい『灼熱の7日間』の始まりだった。

 

umikaguの店外には大きなウッドデッキスペースがあり、これを見たお客様が家にも作って欲しいと嬉しいお言葉。

建築の仕事を出来るようになる為に技術専門校を今年卒業した。

でもただの建築の仕事をする為ではなくumikaguスタイルの建築の仕事をしたかった。

お客様に『普通のウッドデッキを作るなら大工さんに頼んだ方が良いと思います。でもちょっとラフな物作りなら私は上手です!』

 

店内や店外の雰囲気を見ていたお客様は『お願いします』と制作依頼をしてくれました。

 

早速お宅に伺い大きさを確認する。

横幅7400mm 奥行きが最大で2600mm

結構大きいサイズになりそうだ。

 

まずデザイン案と見積もりを同時進行で作っていく。

ブラウンカラーでシックにまとめたA案

シャビーホワイト(かすれたホワイト)のB案

※シャビーホワイトは木材をブラウンに塗ってからホワイトの塗料を塗って紙やすりで木目が見えるくらいまで塗料を削っていくので制作日数と塗料代が増える分、B案の方が見積もりは高い。

 

お客様にデザイン案とお見積もりを提出させていただく。

順当に考えればA案だろう。

でもB案は白い塗料を経年劣化したように剥がすエイジングが肝になる。

これは普通の大工さんには出来ない仕事だと思う。

 

B案でやりたいな。でもきっとA案なんだろうね。

 

お客様からA案(ブラウン)でお願いしますと連絡がきた。

ブラウンの色合いがあるので次のご来店までにカラーサンプルを作っておくと言う事になった。

 

でもウミカグ初の建築のお仕事!

気合い入りまくりです。

 

2018年

10月

10日

廃材から額縁を作る!

廃材家具
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2018年

9月

30日

続 流木墓場の番人とウミカグ

流木販売 流木激安 流木千葉
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2018年

9月

30日

ヨルカグ会

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2018年

9月

29日

夏の終わり

サーフィン
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2018年

9月

23日

流木サインボードツリーを作ろう!

流木サインボード 流木販売 
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2018年

9月

20日

たまにはサーフィンの話

サーフィン umikagu
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2018年

9月

14日

流木墓場の番人とウミカグ

流木販売 流木激安 流木千葉
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2018年

9月

08日

流木販売 後編 ウミカグ VS 流木墓場の番人

流木販売 流木激安 流木千葉
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2018年

9月

07日

流木販売 前編 プロドリフトウッダー ウミカグ

流木販売 流木激安 流木千葉
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2018年

9月

04日

メキシカンラグ を使ったスツール制作

海を感じるサーフインテリア メキシカンラグ  オルテガスツール
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9月

02日

流木が早速売れました!!

流木販売 激安 廃材 古材 海を感じるインテリア
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2018年

9月

01日

サーファーからの依頼 廃材フィンスタンド編

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8月

31日

サーファーからの依頼 廃材ポスト編

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2018年

8月

31日

サーファーからの依頼 古材テーブル編

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2018年

8月

30日

廃材の育て方と廃材家具製作 前編

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2018年

8月

26日

流木の値段とは?

流木 廃材家具 古材家具 海を感じるサーフインテリア
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2018年

8月

25日

流木の販売開始します。

流木 廃材家具 古材家具 海を感じるサーフインテリア
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2018年

8月

08日

さよならタバ子 アゲイン

およそ1年半前にサヨナラしたタバ子

もう彼女には会わないと決め7ヶ月が過ぎた頃のお話。

私は木工技術向上の為、技術専門校の建築科に入学した。

 

体育館くらいの広さの実習棟。

奥には木工機械がずらりと並んでいる。

 

ここで1年間学べると思うと気持ちが高ぶる。

 

表に抜ける扉を開くとベンチと灰皿が置かれている。

このスペースが喫煙所なのね。

 

脳裏に勢いよく記憶が蘇る。

『学校の喫煙所』=『この場所で友達を作って来た場所』

これは学生時代に(もちろん20歳を超えてからの話)まだ話をしたことのないクラスメートたちとタバコを吸いながら雑談して仲良くなった場所なのである。

 

忘れていたタバ子との楽しかった思い出が走馬灯のように思い出される。

 

もうだめだ!!!!

 

私はタバ子と復縁してしまったのである。

 

久しぶりにタバコを指に挟む。

そして20年ぶりに学生になり学校でタバコを吸う。

 

久しぶりすぎてクラクラした。。。。

 

タバコをふかし続けて一ヶ月ほど過ぎて気がついた。

クラスメートの9割以上が未成年。

喫煙所でコミュニケーションも何もないじゃん。。。

 

結局、いつもタバコを吸っているのは私と教官だけ。

でも色々、教官とお話が出来たから良しとしますか。

 

学校を卒業したらまたタバコを辞めようと思っていたので今現在で約3ヶ月の禁煙です。

 

もうタバ子とは復縁しません!

 

 

 

 

2018年

7月

11日

umikagu vs アシナガバチ

工房の中を飛ぶ黄色と黒模様のグラマラスなアイツ

足なんか体の半分くらいある。

短足の私には羨ましいくらいのプロポーションだ。

 

基本的に私は虫は好きでも嫌いでもない。

表現が難しいがゴキブリもカブトムシのメスも大して変わりない。

なので家の中に虫がいても何もしないで放っておく。

 

ただ私に危害を加えてくるもしくはいずれ加えてくるだろうヤツには反撃をすることにしている。

 

この季節になると困るのがアシナガバチがどこかに巣を作ることだ。

 

巣を早く見つけられれば駆除等の対策が出来るのだが飛んでいるハチを目で追ってみると材料小屋の扉の隙間から中に入って行き奥に積まれた木材と木材の間に消えてゆく。

 

これは困ったな。

 

木材を全部出すのはとても手間だし、材料を出している最中にハチを刺激して刺されるのもヤダ。

 

小屋の中だから雨風も防げて住みやすい環境なんだな。

 

これが住みにくい環境だったらどうだろうか?

『ここなんか住みにくいから他に移ろうぜ!』っとなるだろう!

私って天才!

この作戦を『隣にやばいヤツが住んでるから引っ越そうぜ作戦』と名付けた。

 

この日から約2週間、アシナガバチとウミカグの戦いが始まった。

 

まずは手始めに小屋の壁を叩いて回った。

『ドンドンドン!!!』

時には『オリャー』と掛け声付きで蹴りを入れた。

 

騒音で居心地を悪くさせてやる。

 

お隣に住んでいる大家さんに見られたらついに気がおかしくなったのかと思われそうだがハチ達が恐れるくらいやばいヤツを演じなければハチ達は諦めて引っ越すことはないだろう。

 

小屋の中を見ると数匹のハチが巣から出てきて天井付近を飛び回っている。

これを毎日繰り返したがハチ達が少しザワザワするだけであまり効果がない様だ。

 

仕方がない。

次は『隣の人が毎日庭でゴミを燃やすから煙が窓から入ってきて凄く迷惑してるんですけど〜』作戦だ。

本来なら小屋の中で火を焚いて煙を出せば良いのだけれど、万が一材料に燃え移ったら私も大ダメージを喰らい下手したら此処から追い出されてしまうので蚊取り線香を両方から火を付け煙で小屋の中をモクモクにしてやった。

 

これは蚊を落とす位しか力がないのか全く効果が無かった。

 

『ゴミ屋敷作戦』『大音量でデスメタルを流す』など隣人トラブルの定番的な作戦も思いついたのだがハチには効果がなさそうなのでやめた。

 

困ったな。。。

 

材料置き場の小屋と工房は隣接しているので作業中に頭の上を飛び回られると正直怖い。

 

仕方がない。

直接対決しかないな。

右手にはハチ用のスプレーを構え1匹1匹が小屋に帰っ来るタイミングで倒してゆく。

 

まだ小規模な巣だと思うので5〜6匹を倒せばこの戦いは終わるだろう。

 

最近、ハチを見ないなと気がつき材料小屋の中を覗き木材を何枚か移動してみる。

『あった!』

モノケの空になった巣がぶら下がっている。

全ての住人を倒したのか、この場所は住みにくいから別の場所に移っていったのかはわからないがこの戦いは終焉を迎えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2018年

6月

11日

三井の気持ち

『先生……!!バスケがしたいです………』

言わずと知れたスラムダンクでの三井寿の名ゼリフだ。

 

先週、指をカッターで切ってしまい慌てて救急病院に行って手当てをしてもらった。

当然、傷がふさがるまで海には入れない。

 

サーファーからサーフィンを取り上げると何も残らない。

やることがなくて定休日なのにお店を開けて仕事をしていたぐらいだ。

 

私が怪我をしようがお構いなしにサーファー達が海を満喫してスッキリした顔で来店してくる海辺の家具屋。

 

怪我が治るまでサーファー禁止にしようかな。

 

救急病院のお医者さんからバイキンが入るといけないので近くの整形外科に通うようにと言れ傷の消毒をしてもらう為に毎日、仕事前に近くの整形外科に通うウミカグ。

 

怪我をして1週間が経った頃、私は我慢の限界に達していた。

『先生……!!サーフィンがしたいです………』

 

食い気味に『まだ早いねー』と目も合わさずに言われた。。。。。

 

撃沈!!

髪の長さは三井そっくりな家具屋。。。

 

撃沈から数日が経ち台風の接近でサイズアップの予報が出た月曜日。

傷口がくっつきかけ『もう通院はしないで自分で消毒して治しなさい』と先生から治療の終わりを告げられる。

 

『先生……!!台風が来ているので海に入っていいですか??』

と言うと少しため息をついて海から上がったらすぐに消毒する事。

そして腫れたらまた病院にくる事。

 

『安西先生。。。膝から崩れ落ちて泣くところだった』

 

先生のお許しが出たので明日は大きな波を楽しんできます!!!

 

 

 

 

 

2018年

6月

04日

初めてのケガ

家具制作をして6年目になる。

幸い今までケガといった事を経験しないで来る事が出来た。

これは私が極端に臆病な性格をしている事が関係していると自己分析している。

 

 

ケガしそうだなと思ったら無理をしないのが信条。(自分の仕事だから許されるのだけれども)

 

短い材料は無理して切らない。

極端に重すぎる家具の注文は受けない。

時間単位の仕事はしない。

など

 

そんな私の初めてのケガの話です。

日曜日の夕方ごろ以前きていただいたお客様とご友人様がご来店『ゆっくり見て行ってくださいね』と声を掛け領収書がもうない事に気がついた私。ウミカグの領収書は手作りなのでプリンターで出力して6分割に切り分ける。

カッティングマットの上で出力した領収書に定規を当てカッターを引く。

定規の軌道をずれたカッターの刃は添えた左手の人差し指の上を通りすぎた。

スローモーションのように痛みを感じ刃を受け止めた指からはゆっくりと蛇口をひねったように血が流れ出てくる。

 

思わす声が出た。

 

ガラスで仕切られた工房とお店。

お客さんが私を心配そうに見ている。

急いで傷を抑えティッシュでグルグル巻きにした。

 

平気そうな顔をしてお店に戻る。

 

お客さんから『大丈夫ですか?』と心配して頂き『切ってしまいした』とティッシュに巻かれた左手を見せる。

さっきはちょっとティッシュに血が染みていたくらいだったのにどんどん赤く染まっていく。

 

とりあえす傷口を心臓よりも高い位置にしようと思い左手を上げた状態で接客する斬新な家具屋。

血は出てるけど痛みは感じなかったのでお客さんとサーフィントークに夢中になってきた。

 

体勢がきついので左手を下げてさらに話に夢中になっているとお客さんの方から『左手上げなきゃ!』と注意していただく。

 

事情を知らない人が見たら左手を上げた半袖短パンのオジさんがお客さんに熱心に話しているおかしな光景だっただろう。

 

お客さんが帰り左手に意識を戻すと何故か重たい。

視線を向けるとティッシュの白い部分がほぼ真っ赤になっていた。

血をすったティッシュが重く感じたのだ。

 

なんか怖くなってきた。

ほおっておけば治るとさっきまで思ってたが何だかマズイ気がしてきた。

でも日曜日の17:00時過ぎに診察してくれる病院ってあるのかな?

 

『オッケーグーグル! 救急病院を教えて!!』

 

『3件あります!』

 

『サンキュー 愛してるぜ!!』

 

『すごくすごく嬉しいです』

 

思わずクーグルにプロポーズしそうになったが指先が赤黒くなっているので我慢した。

 

一番近い病院に電話するとビックリするくらいに事務的で冷たい対応で断られた。

 

対応してくれる病院は無いかと聞いたら2番目に近い病院を教えてもらった。

早速電話してみるととても親切な対応で診察してもらえるようだ。

 

車で30分くらいの距離。

でもよかった。とりあえすお店を閉め車を走らす。

 

思ってたよりも大きな病院で安心した。

受付を済ませ待合室で看護婦さんに簡単な問診をしていただく。

『どんな状況でケガをされましたか』

『仕事中にカッターで指を切りました』

 

ボロボロの半袖短パンにペンキだらけのクロックス

 

明らかに『何の仕事?』と顔に書いてあったので

 

『家具を作る仕事です』と私が言うと

 

『木の匂いがすると思った』と言われなんだか嬉しかった。

 

この頃には血は止まっていたので順番が来るまで読みかけの本を見てのんびりと待った。

 

名前を呼ばれ診察室に。

先生を見てホッとした。

 

お医者様って存在だけで人を安心させるなんて本当にすごいね。

固まった血で指先にへばりついたティッシュを剥がして行く。

『ペアン』『カンシ』など医療ドラマで聞いた単語が聞こえる。

傷口が見えるとさっきより更に赤黒くなっていた。

 

私の大事な左手の人差し指ちゃん。

右手の人差し指は数十年間、鼻の穴の掘削作業で酷使してきたけれど左手は大事に大事にしてきた箱入りちゃん。

 

指先の皮というか肉が半分くらい切れていた。

何故か先日の家具の修理を思い出してしまった。

 

まだパーツが残ってるのでパテ埋めではなく残った部分と本体を接着してつなぎ留める。

わたしならハタガネ(木と木を締める道具)を使用するが先生は細く切ったテープを指先の取れかかったパーツに本体と繋ぎ合わせるように丁寧に数カ所固定して行く。

 

仮固定した部分に私なら接着剤を付けるが先生は半透明の薬を塗り優しくガーゼで包み包帯を巻いてくれた。

職種が変われば修理も違ってくるもんだなと感心して私の指の治療が終わった。

 

ちょと大げさに書きましたがうまくいけば2週間くらいでくっつくそうです。

木なら2日で完全に接着するのになと改めて木の凄さを思い知りました。

 

当分は制作もサーフィンもお預けのようです。

 

ご注文いただいているお客様へ

納期は絶対間に合わせますのでご安心くださいませ。

 

2018年

5月

30日

チバフォルニア

千葉のカリフォルニアと呼ばれている一宮。

略してチバフォルニア。

 

東京への通勤圏内で環境もよくサーフィンも楽しめる。

海の地形がよいのか一宮〜志田下エリアは他のサーフポイントよりサイズがあり波が良いことが多い。

 

ヤシの木を蓄えた芝生の庭やカバードポーチがついたカリフォルニアスタイルのサーファーズハウスが立ち並ぶ。

 

普段、ボロボロのTシャツに半パン作業服の私だが、たまにはチバフォルニアで夕食を食べたりもする。

 

ウミカグから十数キロ南下してローソンを左折すとチバフォルニアに入国する。きっと数年後にはパスポートが必要になるだろう。

 

なんども前を通ったことがあるがお洒落すぎて入ったことがなかった海沿いのレストラン。

ウミカグに来ていただいたお客様から『あそこ良い店だよ』と聞いたので早速ディナーへ行ってみた。

 

入店してみると素敵な内装。店員さんも気さくで良い感じだ。

メニューを見ると意外にリーズナブル。

 

単品でオーダーするにはレベルが高すぎるのでデザート、コーヒーのついたセットメニューを頼んだ。

 

メインのプレートが出てきて本当に美味しかった。

良い店を教えてもらってよかったな。

 

続いてデザートとコーヒー。

 

デザートは程よく酸味の効いたシャーベット。

 

口に爽やかな冷たさが広がり熱々のブラックコーヒーを流し込む。

 

??????

 

味が薄い?

いや紅茶なの?

いやいやアメリカンコーヒーなのか?

 

カップを覗き込むと薄いブラウンの液体に間抜けな顔をした私が写っていた。

 

恥ずかしい話なのですが私は繊細な味がよくわからない。

 

特にここ数年、刺激のある味を追いかけてしまって舌がバカになってしまったのだろう。

(胡椒、わさび、タバスコ、山椒Love)

 

私には2つの選択肢がある。

1、『すみませーん、間違って紅茶が来てるみたいなんですけど』と店員さんに言ってコーヒーと取り変えてもらう。でも紅茶ではなく、めちゃくちゃ薄いアメリカンコーヒーだった場合、私のダメージは大きい。

 

2、『やっぱり紅茶のほうがデザートの味が引き立つよね!』と薄いブラウンの液体は紅茶ということにして自分を納得させる。でも私、味音痴だけどコーヒー好きだしな〜。。。

 

結果的にはコーヒーティーという謎のドリンクを飲んだことにしました。

 

 

 

2018年

3月

20日

Another Story リュウちゃん学校やめるってよ

『オレ、2月末で学校やめますわ』

 

冬の厳しさが残る実習棟での悲しい報告。

文句を言いながらもいつも学校でワチャワチャいっしょに騒いでいた大分年下の友人リュウちゃん。

私がちょっかいを出すとカケヤ(とても大きな木槌)をもってよく追いかけられたものだ。

 

就職が決まったのでみんなより一足先にこの学校を卒業することに決めたようだ。

 

なんだよ!あと2週間で卒業式じゃん。。。

 

きっと彼はそれも分かってて決断し私に伝えてきたのだろう。

 

なんだか寂しい気持ちになってしまった。

 

退校日、手続きを終えたリュウちゃんにみんなでお別れを言った。

窓際にいた私たちに車のホーンが聞こえた。

きっと『バイバイ!』って言ったんだね。

 

今度、再開する時はきっと社会人として大きく成長している事だろう。

 

週が明け今までリュウちゃんのおかげで賑やかに楽しく学校生活を送れていた事に気がつく。

 

 

私の寂しさが伝わったのか仕事の休みの日にリュウちゃんが学校に遊びにきてくれた。

 

死角からケツを蹴るウミカグ

 

『誰が蹴ったんだ!』みたいな顔で振り返るチンピラ リュウちゃん。

 

私は迷わずキング サカキを指さすと『サカキが蹴るわけねぇーじゃねーか!!!』と追いかけられ

嬉しさで実習棟を逃げ回る私でした。

 

 

2018年

3月

20日

Another Story ウミカグと教官

ある日の実習中

教官の兄弟子が授業を見学に来た。

兄弟子は現役の宮大工さん。

 

模擬棟の墨つけをしている私を見て兄弟子が教官に『あの子何やってる人?』と質問していた。

教官は『家具屋』と答える。

 

『木工のオーラが出てるよ』

 

隠しても隠しきれない私の木工オーラ

わかる人にはわかっちゃうんだよな

 

まいちゃうなー

 

浮かれて大事な柱の墨つけをミスするウミカグ。

 

教官から『オーラはどこにいったんだか』とドヤされた。

 

 

 

 

2018年

3月

20日

卒業

昨日までの春の訪れを感じさせる陽気とは一転し肌寒い小雨の降る3月中旬

髭を剃り小綺麗な格好をした私は体育館のパイプイスに座っていた。

 

壇上から名前を呼ばれ『ハイ』と立ち上がる。

 

今日、私は1年学んだ建築科を卒業する。

 

卒業証書を壇上の校長先生から受け取り席に戻る。

 

式は無事終わり教室に戻り教官達からのお祝いと励ましの言葉をいただく。

 

長かったようで短かった1年間。

 

本当にありがとうございました。

 

お知らせになりますが本日からウミカグは通常営業に戻ります。

週6日営業、木曜定休日

10:00〜18:00

平日は納品や仕入れで店舗にいない場合がございますので一度ご連絡をいただければ幸いです。

 

いろいろ学んだ事を活かしながらこれからのウミカグを応援していただければと思います。

2018年

3月

20日

恩師

私が通う技術専門校建築科には二人の教官がいる。

 

普段はおっかないが生徒思いの鬼教官と温厚で冗談ばかり言っている話好きな教官。

刑事ドラマでよくある鬼と仏の構図。

 

鬼教官

平ほぞ加工の演習が印象的だった。

鑿(のみ)を材木にあて大げんのう(カナヅチ)で鑿のかつら(柄のおしり部分)を叩き長方形に穴を掘っていく。

大工さんの基本技術。

作業台に置かれた材木に腰を下ろし刃先をそっと木にあて大げんのうを振う。

実習棟に乾いた打撃音が鳴り響く。

教官の頭の位置まで静かに持ち上げられた大げんのうは一気に振り降ろされかつらを叩きつける。

目線は刃先しか見ていない。

何百、何千回繰り返してきた動作。

この佇まいと所作が力強く私には仁王様に見えた。

普段はおっかないけど始業前、放課後と時間外でもいやな顔一つせずに私に付き合って指導してくれたツンデレ仁王。

 

仏教官

教科書の監修を務めたり国家技能試験の試験官をしたりと建築知識が豊富。そして技術も早く正確。

ノコギリで材木を切るときに『シュシュシュシュシュッ!』と教官が冗談で口にしていたのを間に受け『これがノコ引きの極意か!』と勘違いしてしばらくの間『シュシュシュッ!』と声に出して材木を切っていた私。

入学当初、若いクラスメートの中でだいぶ年上の私がまだ馴染めていない事に気にかけてよく話かけてもらった事を今もよく覚えている。

学校の休日に工房で仕事をしていると野太いバイクのエンジン音が聞こえる。

おっかない人が店に来たのかなと恐る恐る顔を出すと革のライダースを着た仏教官。

週末、暇をみては差し入れをもって遊びにきてくれる教官と黄昏時のウッドデッキで話すのが楽しみだった。

 

私のような生徒の的外れした質問に対しても絶対バカにはせずに真摯に向き合い答えまで導いてくれる二人の教官。

 

どちらも私が尊敬する恩師だ。

 

2018年

3月

12日

最終試験編 part7 完結

二日酔いのまま朝礼の点呼を受ける不良学生のウミカグ。

 

今日から模擬棟(寄棟)の解体作業だ。

この家を作りながらいっぱい怒られて学んで笑ったな。

 

家って先人達の知識と技術の結晶でさらに進化し続けている。

 

私は木工技術の底上げと内装を学びたかったので1から家作りをすることはおそらくないと思う。

でも同じ木工屋として本当に大工の凄さを知った。

 

屋根の上に登り解体していると教官が差し金(金属製のL型定規)で並んでいる試験課題を測り紙に書き込んでいる。

 

なぜ??

 

屋根から下りて教官に尋ねると若い講師の先生が試験課題の誤差を計測してその点数を元に教官が総合的に採点したようで計測に若干の間違えがあったようだ。

 

結果、、、、、、

 

ウミカグ 96点 

 

キング サカキ 96点 

 

同立1位!!!!!

 

結果を知ったキングの一言

 

『今日はうまい酒が飲めそうですね』

 

やはり王は器がデカかった。

 

そして私の器はお猪口。

そのお猪口でうまいお酒をたらふく飲んでやる!

 

王様と平民が肩をならべ静かに笑いあった瞬間。

やっぱり平和が一番だね。

 

 

2018年

3月

12日

最終試験編 part6

忘れていた平民魂が再び戻ってきたウミカグ。

試験が終わり週明け月曜日。教官が点数を集計した採点表をもっていたので覗き込んだ。

 

ウミカグ 94点 2位

 

キング サカキ 96点 1位

 

膝から崩れ落ちた。

 

負けた。。

 

王に敗れた平民。

今日は石を蹴りながら家まで帰ろう。

 

やはりこの人は強くて巧い。

しかも黙々と練習して影練していた私と同じような数の火打土台を作っていた。

 

いつの間にか練習した火打土台を同じ場所に並べてお互いに笑いあっていた。

 

他のライバル達も同じで教官には『お前達作りすぎだ!来年の分の練習材がなくなるじゃねぇーか!』と怒られた。

 

でも悔しいな。

 

石蹴りはやめて早々に帰りビールを煽った。

 

酒に逃げるウミカグ。

 

その夜は『負けたー』を叫んでいた。

 

 

2018年

3月

12日

最終試験編 part5

教官の合図でいよいよ技術試験が開始された。

1年建築科で学んだ事を全て出し切る。

 

まずは前日のうちに墨付けした試験の材料をカンナで4面削る。

先ほど賢者から受け取ったカンナの切れ味もよい。カンナクズは向こう側が透けて見えるほどだ。

 

4面綺麗になった材料に再び火打土台の墨付けをする。

『あれっ!!どうやるんだっけ??』

 

昨日の夜に完璧に加工線のイメージは出来ていたはず。

緊張して覚えていた事が飛んでしまった。

 

ショック療法で自分の頭を殴ろうとしたが本当に10点減点されそうなのでなんとか堪えた。

 

深呼吸してプリントを見直す。

なんとか墨付けを終わらし加工に入る。

 

ノミを持ち大げんのうを振り上げ打撃する。

エクスカリバー(ノミ)の切れ味も申し分ない。

徐々に掘れて形が出来ていくホゾ穴。

 

前日は興奮して先ほどまでは緊張していたのに加工を始めた途端に心がフラットになった。

普段なら周りのスピードの速さに焦ったりしていたのに、この時は何も考えずただ無心で手を動かしていた。

 

いつの間にか悟りを開いていたようだ。

試験が終わったら出家しよう。

 

ロン毛のお坊さんウミカグ

 

この試験は制限時間の4時間半以内に作り上げれば時間での減点はない。

ただ組むだけではなく重要なチェックポイントはミリ単位の隙間や誤差で減点されるので一つ一つの加工を制限時間ギリギリまでやった方が良い。

 

教官の合図で午前中は終了。

あと残り2時間半だ。

中間試験の時は緊張とプレッシャーで味のしない昼飯を食べたのを覚えているが、今食べているカレーパンは確かにカレーとパンの味がしているしクラスメートたちと馬鹿話をしながら談笑していた。

 

そして午後の試験が開始された。

相変わらず興奮も緊張もない。

 

なんか変な感じ。。。

 

きっと今の私の顔は仏様のような穏やかな表情にちがいない。

 

ロン毛の仏様ウミカグ

 

正直にいって墨付けも加工も私は早い方ではない。

でも何故だろう?

制限時間を1時間残して組めてしまった。

出来栄えは練習以上でもなく以下でもなかった。

クラスの中では2番目に早い出来上がり。

 

本当はまだ時間を使って調整をした方が良いのだけれども何故か気負いもなく普段通りの出来だったので良しとした。

他のクラスメートは真剣な表情で加工、調整をしているようだ。

 

前回の中間試験と同様に出来上がった順に並べていく。

そしてがんばってくれたノミを静かに研ぐ。

 

徐々に完成した課題が並び出す。

急に不安が押しよせてきて他の人たちの出来きが気になりだした。

 

忘れていた!!

私の目的は王族を倒すことだった!!

 

悟りの時間終了。。。

 

平民ウミカグ復活!!!

2018年

3月

11日

最終試験編 part4

試験当日

昨日は興奮状態だったのに急に緊張してきた。

開始時間までまだ時間があるのでストレッチで体をほぐす。

なぜかさらに緊張してきた。

 

そうだ!注意事項に試験中の暴力行為は10点減点と書かれていた。

誰か私を強く殴ってくれ!!

 

そして楽にしてくれ。

緊張癖がある私は軽いパニック状態。。

 

昨日研いだカンナをセッティングして近くにあった練習材を試し削りしてみる。

なんか削りカスが詰まるな。

 

細い木で詰まった削りカスをホジホジしている私を見て講師で来ていただいている先生(教官とは別の先生)が『そのカンナダメですね。』

 

えぇ!!!

 

優しい言葉使いの死刑宣告。

 

オワタ。ワタシノシケンオワタ。。

 

もうこの武器で王族と戦おう。

そして試験が終わったらイジけながら小石を蹴って2日かけて徒歩で家まで帰ろう。。

落ち込む平民ウミカグ。。。

 

『ちょっと貸してください』

 

 

 

 

今から調整をかけても試験には間に合わない。

拒む私からヒョィとカンナを手にしてカンナ台から刃を抜き近くの金台まで歩いて行く講師の先生。

げんのうを一振り裏金と呼ばれる刃の耳部分を打撃する。

 

『試しに削ってみてください』

 

木クズが詰まらずにカンナが使える!!

 

私からカンナを受け取ると『まだですね。』

今度はカンナ台の調整をする賢者。

 

再度、練習材を削ってみると凄い切れ味。

鰹節のような薄い削りカスがカンナから出てくる。

 

『あれだけ練習していたのですからきっと金メダルとれますよ。』

 

目から何かが流れ落ちそうになったので自分の顔を殴ってなんとかこらえた。

 

暴力行為マイナス10点!

 

賢者から最強のカンナを手にいれた!

いよいよ試験開始時間。

 

平民の意地を見せてやる!!

2018年

3月

04日

最終試験編 part3

授業前、放課後と試験課題の練習をし3個目、4個目あたりからようやく納得出来るものになってきた。

 

しかし試験時間は4時間半。

 

制限時間をオーバーすると減点されるようだ。

いままで作った試験課題は時間を超えている。

特に物覚えの悪い私は墨つけ(加工線)の手順が全く覚えられないのでプリントを見ながらなのでここでタイムロスしているようだ。

試しに時間を計ってみたら墨つけで1時間かかっていた。

教官曰く、平均で45分。

 

正直、加工も早い方ではない。

 

残り1週間を切っている。

 

焦る気持ちを振り切って練習を続ける。

鑿(のみ)を木材に触れさせ大げんのう(カナヅチ)を振り下ろす。

1つ1つの加工を丁寧に。

 

時間外にいやな顔一つせずに指導していただいた鬼、、、いや教官に本当に感謝しています。

 

練習7個目が出来上がった時にはおそらく本番で大きなミスをしない限りは善戦出来ると確信した。

 

試験前日、鑿を丁寧に研ぐ。

講師の先生に言われた言葉

『切れる鑿は刃先に指をあてるとヤバイと感じる』

補足すると少しでも刃先にあてた指をスライドさせると皮膚が切れてしまうくらいの感覚がすると言う事だ。

試しに研いだ鑿に指先をあてる。

本能が警告音を鳴らす。

『ヤバイ!!』

これが伝説のエクスカリバーなのか!!???

 

 

明日は試験本番。

伝説の剣も手に入った事だし王族に勝ちにいってやる!!

 

2018年

3月

04日

最終試験編 part2

技術や理解力で劣る私に出来るのはライバル達より練習する事。

初めから上手に出来るタイプではないのは今までの人生で理解しているつもりだ。

ただ私はこれと決めた事には諦めが悪くしつこい。

 

『教官!試験課題の手順を教えてください!』

 

『一度教えただろ!!』

 

たしかに以前、模擬棟を作る時に教わったような教わってないような。。。

『忘れました!』と口から出そうだったがぶっ飛ばされそうなので言葉を飲み込み

『放課後、残らせてください!』とお願いした。

 

放課後、材料を用意して子犬のような顔で教官を待つ。

 

忠犬ウミカグ

 

状況をみて理解した教官は静かに墨つけ(木材に書く加工線)を教えてくれた。

墨つけだけでも今の私には時間がかかりこの日は時間終了。

 

納得出来るものが作れるまで放課後残ってやる!

基本的に学校がある平日は帰ってからオーダーをいただいている家具の制作時間。

でもこの時は試験練習を優先した。(家具をお待たせしてしまったお客様すみません!!)

 

朝早く登校して練習時間にした。

教官も時間外なのに加工のコツを教えてくれる。

口は悪いが根は優しく教え上手な我が恩師。

 

ようやく1個目の『火打土台』が完成した。

出来栄えはというと隙間だらけ。はっき言ってヘタクソ。。。

人に見られるのが恥ずかしくてすぐに解体した。

これでは技術試験1位は取れない。

 

授業前と放課後の特訓開始だ。

2018年

3月

04日

最終試験編 part1

負けっぱなしじゃ終わらねぇ』

私の好きな映画の導入に使われるナレーションのセリフ

 建築科の学生生活も残り2ヶ月になった頃、教官から発表された最終技術試験課題

『火打土台』

 

私は技術中間試験で4位と苦い砂を噛んだ記憶が残る。

ここでライバルである前回上位3人のご紹介。

 

おじいさん、おとうさんと大工家系

普段は物静かだけど大工にかける想いは熱く頼りになる男。

前回の実技試験トップ 

絶対王者 キング サカキ

 

学生時代はサッカー 一筋。

爽やかすぎる容姿。イケメン、足長、性格良し。

見た目がすでに王子様 プリンス カンちゃん

 

 

世界を3周したタフガール。

こんなに多彩な才能を持った人に出会ったのは初めて。

3カ国語を喋れて頭の回転も早い。手先が精密で度胸もある。

人一倍努力をするウサギとカメのハイブリットタイプ クイーン ミヤコさん

 

そしてこのブログの主人公

『オジさんはオバさんなの?』と子供に質問された家具屋

平民ウミカグ

 

 

これは王族vs庶民の戦いなのである。

 

 

2017年

12月

05日

日直 part3

昨日は日直の号令で失敗してしまった。

昭和の熱血感では平成生れは心を開かない事を学んだ。

反省と挑戦を繰り返せるのが私の良いところ。

 

平成の代表的な先生といえば『ROOKIES」の川藤幸一先生。

 

『集合』の号令と共に生徒たちを並ばせる。

昨日、ケツを蹴り上げられたリュウちゃんに近づき優しく抱きしめる。

 

『今はいくらでも悪さしていいいんだ。オレが必ず立派な大人にしてやるからな』

 

無言でケツを蹴り上げられた。。。

 

さぁー先生ごっこも終わったので今日も授業頑張ります。

 

 

2017年

12月

02日

日直 part2

今週は日直当番。

主に午前、午後の授業の始まりに集合をかけ『番号』の掛け声と共に生徒を数え教官に伝える役割である。

日直は2列に整列した生徒の前に対面するような位置で号令かける。

まるで私が先生になったように錯覚する。

いや年齢的には先生と呼ばれてもおかしくない。

 

先生といえば一度口にしてみたい台詞がある。

 

『いまからお前たちを殴る!』

 

言わずとしれた『スクールウォーズ』で滝沢先生率いるラグビー部が相模一高に109対0で負けロッカールームで生徒たちを殴る名シーンである。

 

『なに訳わからない事いってんだ!』と18歳のリュウちゃんにケツを蹴り上げられる。

 

敬愛する滝沢監督。

平成生まれの若者には先生の深い愛情はどうやら伝わらないようです。。。

 

さぁー今日も授業がんばろう!

 

 

2017年

12月

01日

日直 part1

寒冷前線が関東に停滞した12月初め。

登校中に見た道路の温度計は3度。

実習棟は風こそ吹かないがほとんど外と変わらない体温を奪う寒さ。

『集合』の号令と共に生徒を集合させ点呼をとる。

みんな手をモミモミしながら震えている。

 

これは日直として一言教官に進言せねば。

 

『暖房はいつからつけるのでしょうか?』

 

『バカヤロウ!大工が暖房なんかつけるか!!!』

 

『でも左官科は暖房をつけています』

 

『あいつらは水使ってんだからかわいそうじゃねーか!』

 

私たちはかわいそうではないのでしょうか?と出かかった言葉を飲み込み教官の愛情を感じた朝の始まりでした。

 

※建築科の実習棟は模擬棟を2棟立てる広さと高さがあるので暖房をかけてもほとんど効果がない事が理由のようです。

2017年

11月

02日

建前!

 

いよいよ建築科クライマックス。模擬棟の制作に突入!!

 

『切妻班と寄棟班』に分かれ2つ模擬棟が建てる。

模擬棟と言っても実際の家とほとんど変わらない物を作ります。

 

※ちなみに切妻(きりずま)と寄棟(よせむね)は屋根のかたちの名称です。

わたしの携帯でヨセムネを検索すると胸を寄せた女性の画像が最初に出るのはなぜだろう。。。

 

私は寄棟班に任命された。

きっと長年の胸好きが評価されたのだろう。

そして木材の長さを決め加工線を書く『墨付け班』に抜擢された。

これを間違うとそのあとの加工班に迷惑がかかり最終的には家が立たなくなる。

 

気を引き締め平面図、小屋伏図(設計図をもっと簡易的に表した図面)を見ながら部材ごとに長さを決め番付や加工の墨付けを教官に教えてもらいながら進めてゆく。

 

間違いだらけの墨付けをしてだいぶ教官にしぼられるオジさん学生のumikagu。

 

土台、柱、間柱、桁、梁、母屋、棟木、隅木、筋交い、小屋束

 

『初めて聞きましたよ』なんて言おうものなら教官に『授業でやっただろ!!』とドヤされる。

 

座学の教えは忘却の彼方。。。

 

 

不出来な生徒でゴメンナサイ。

 

墨付けを始めて半月くらいは全然家のイメージがわかなかったけどだんだん平面図、小屋伏図が立体的に見えるようになってきた。

最終段階の柱の墨付けをする頃には『見える!見える!立体的に見える!』を連呼していた。

 

生徒が墨付けしたものなので必ず不具合が出ると感じた教官が土台と屋根部分を一度実習棟に仮組みさせる。

 

いろいろな部分でミスが出てきて急いでみんなで修正する。

 

いよいよ建前の日が来た。

 

加工が終わった各パーツが並ぶ。

家一軒分を職人さんは1日かからず組み上げるそうだ。本当にすごいね大工さんて!

 

生徒たちもこの日は各々ワクワクした顔が滲み出ている。

 

土台を組み柱を立て桁を組んでいく。

気がつけば2階の高さになっている。

柱の上に組んだ桁というパーツ(約10.5cm)の角材の上を歩きながら屋根のパーツを組んでいくのだけど手すりも何もない。

 

高いところが苦手なumikagu

足がすくんで動けない。

 

この日は講師で現役の大工さん、井上先生が来てくれていた。

地下足袋を履きカケヤ(とてもおおきな木槌)を肩にかけ手すりも何もない2階の高さの桁の上をスイスイと歩いてる。

 

そして小屋のパーツを不安定な足場など関係なしでカケヤで叩いて行く。

 

かっこいい!!

 

惚れそうになる気持ちをなんとか抑え先生のお手伝い。

 

いよいよ家の一番家に位置するパーツ 棟木に取り掛かる。

 

粋な先生は生徒たちにカケヤを持たせ皆んなで棟木を叩き組み込んで終了。

 

本当に良い経験でした!

2017年

8月

14日

はじまりの始まり

遊園地入場門までのアプローチ。

それは駅や駐車場から家族や友人たちとこれから起こる楽しい出来事に胸を弾ませるほんの数百メートルのアトラクション。

そんな中に一人の家具屋(仮)が佇んでいた。

 

私がumikaguを始める少し前のお話。

 

『オレは家具屋になる!』と海賊漫画の主人公のようなテンションで会社に退職願いを出し工房兼shop探しに悪戦苦闘していた。

鼻息荒く出航した船だが家具を作る場所も無ければお客さんもいない。

世間ではこの状態を『無職』というのだろうか?

いや『職』がないわけではない。『仕事の依頼』が無いだけだ。

 

工房探しと並行して商品もホームセンターの工作室をお借りして作っていた。

少しづつ減っていく残高。少しでも前進していると思いたくてハンドメイドのクラフト市に出店した。

 

遊園地の入場ゲート近くで出展者募集の応募に気持ちが高ぶる。

週末の遊園地。何千人もの来場者が来ることだろう。

しかも高校生の時に初めて合コンしたちょっと甘酸っぱさが残る思い出の場所。

これは商品が足りなくなっちゃうな。

 期待に胸を膨らませ軽自動車に制作した家具を積み込む。

 

イベント当日。

来場者が入場口へと押し寄せる。

想像していた家族や恋人たちの姿は少なく多くの人たちは自作のコスチュームに身を包み浮世離れした格好をしている。

 

? ? ?

 

ピンクのサテンに身を包んだ女性に聴いてみると『この遊園地で入場券だけ買って好きなアニメの衣装を着て撮影するんです』と嬉しそうに答えてくれた。

 

恋人たちの聖地がコスプレイヤーの聖地に変わっていた!!!!!!

 

商品を見ることもなくただ目の前を通り過ぎる漫画の中から飛び出してきた人達。

 

『あっ!HUNTER×HUNTERのキルアがいる!!』なんて見向きもされない私の家具や雑貨を挟んでコスプレーヤーを眺めていた。

スケボーを脇に抱えた『キルア』が私の前を3往復ほどした頃には太陽が夕日に変わっていた。

 

売り上げ0円

 

出店料とガソリン代、高速代を引いたら完全に赤字だよね。

軽自動車に売れ残った商品と惨めな気持ちを積み込み帰路についた。

 

好きだったキャラクターが嫌いになり約5年が過ぎた。

千葉県の内房を経て外房の海沿いに家具屋を移転させ家具作りで生活する事が出来るようになったある日の出来事。

 

若い雰囲気のあるファミリーがご来店。

まだ小さなお子さんが頑張ってお店のブランコに乗っている姿が微笑ましい。

 

旦那さんが『遊園地前でイベント出店していましたよね』

 

『はい!していました!!』

 

『私、あの時にumikaguさんからキーホルダーをいただいたんですよね』

 

当時お店を持っていなかった私はホームページのURLをプリントした木製のキーホルダーをイベントで興味を持っていただいた方に配っていたのを思い出した。

 

そして出来上がったばかりのベンチを購入して頂きました。

 

あの日の悲しさが嬉しさに変わった夏の出来事でした。

 

 

2017年

7月

22日

熱闘!実技試験 成績発表

まだ試験を続けているクラスメートもいるので頑張ってくれたノミとカンナを静かに研ぐ。

練習の方がうまく出来たのにと思う事もあるけど不出来も含め出し切った。

 

全員分の課題が提出され3日間の実技試験は終了した。

 

教官が4種類の継ぎ手を見ながら採点をしている。

 

っていうよりもうまい順番に右から並び替えている。

ここまできたらハッキリ優劣をつけてもらった方が気持ちがいい。

 

そっと研ぎ途中のノミを置き先生に近づく。

 

右から自分の名前を探す。

 

『腰掛け蟻継ぎ』 3位

『腰掛け鎌継ぎ』 3位

『追掛け大栓継ぎ』 4位

 『台持ち継ぎ』 1位

 

総合得点で2位!!!!

 

マジか!??

やったぜ!!!

何よりも苦手だった『台持ち継ぎ』が1位!!!

 

授業の終了時間まで伸びる鼻を必死で隠す天狗オジさん。

 

熱気冷め止まぬままホームルームに突入。

今日は自分へのご褒美にマッサージ予約したんだよね。

3日間、酷使した体へのいたわりを忘れない天狗オジさん。

 

教官が『実技試験の結果を張り出しておくから』と成績が書かれたプリントを黒板に貼り受ける。

鼻が伸びきった天狗が高下駄履いてわかりきった結果を見に行く。

 

天狗オジさん 総合得点4位???

 

何故???

課題4つに加えて評価のもう一つ項目があった。

 

『墨つけ』

 

それ見てたの???

そういえば墨つけ終わったら加工に入らないで一度教官に見せたわ。。。

 

折れた鼻と高下駄を教室に残し予約したマッサージにダッシュするただのオジさん。

 

負けたままでは終われないよね。

卒業までには文句無しの1位になってやる。

 

そして試験楽しかったー

 

2017年

7月

22日

熱闘!実技試験 3日目 後編

試験3日目 最終日

 

最後の課題『台持ち継ぎ』

他の継ぎ手と違って『台持ち継ぎ』は凹部分に凸部分をはめ込むというよりも同じ形のものが同じ力で握り合うイメージ。

 

そう握手と同じだ!!

完璧に組み合った『台持ち継ぎ』を『神の握手』と名付けよう。

『ホリちゃん』のおかげで練習4個目の『台持ち継ぎ』は良い出来だった。

試験というよりは練習5個目を作る気持ちでやろう。

 

早い人はもう『台持ち継ぎ』を提出している。

心を落ち着かせて深呼吸。

おそらくクラスメートの中で私が一番この継ぎ手を失敗し向き合ったのも私だ。

丁寧にやれば必ずこの継ぎ手は重なる事を私は知っている。

 

げんのう(金槌)を高く振り上げ打ちおろす。

焦らず丁寧に。

ノコギリの縦引き、横引きも過信ぜずに確認を。

『ホリちゃん』のアドバイス通り出っ張っている所を研ぎ澄ましたノミの刃先で削り取る。

 

右手と左手の様な2つのパーツ

 

ゆっくりと手で圧をかけ最後はげんのうを一振り。

 

バン!!

 

乾いた音が実習棟に響く。

 

2つが1つになった。

まるで互いの手が握り合う様に。

 

これが『神の握手』か!!

(さっき名付けたばかりだが)

 

練習4個目よりも上手に出来た5個目の『台持ち継ぎ』

 

クラスメートの半分以上は試験を終了していた。

 

そっと最後の課題を提出し私の3日間は終わった。

2017年

7月

20日

熱闘!実技試験 3日目 前編

試験3日目 最終日

 

最後の課題『台持ち継ぎ』

この継ぎ手に苦い思い出が込み上げる。

 

実習が進みソコソコ作れているんじゃないの!と思い違いをしていた頃にヤツがやってきた。

そいつの名前は『台持ち継ぎ』

 

得意な『追掛け大栓継ぎ』に似ているので余裕じゃんと加工を進め組んでみると全く2つのパーツが合わない。

微調整と修正を繰り返してみても結果は同じだった。

まぁー初めてだし2回目で出来るでしょ。

 

朝練や実習のちょっとした空き時間を使い再び組み上げる。

隙間だらけで全く組み上がらない。

 

ナゼ????

 

まぁー次こそは墨つけと加工を慎重にやれば大丈夫でしょ!!

3回目も結果は同じ。

 

ダメじゃん!!!

『台持ち継ぎ』キライ!!!

もうこの継ぎ手は作らないと決めた。

 

出来ない事は投げ出すオジさん。

 

何日か経って初心を思い出した。

出来ない事を出来る様になる為にこの建築科に入学したのでは?

 

もう一度やってみるか。

 

午前7時30分、授業が始まる9時までは私の朝練時間だ。

昨日、組む手前まで作り上げた4個目の『台持ち継ぎ』

 

墨つけや加工をいつも以上に丁寧に作り上げた2つのパーツ。

これで組めないはずは無い。

 

当て木を添えてげんのうを振り上げる。

 

私以外に誰もいない実習棟に打撃音がこだまする。

フィニッシュの一撃を叩き込む。

 

パーツを手に取り加工面を見る。

 

全然。繋がっていない。

失敗した。

 

この継ぎ手は一生組めないと本気で思った。

 

同じ朝練組のクラスメートが続々と登校してくる。

 

そこにいつも物覚えの悪い私に優しく手順を教えてくれる『ホリちゃん』(18歳)が元気良く挨拶しにきてくれた。

 

すがる思いで『台持ち継ぎ』が組めない事を説明してパーツを見てもらう。

丁寧な言葉使いで『もしかしたらまだこの部分が出っ張っているのでもう少し削れば組めるんじゃないですかね』

 

出来ない自分に腹が立ち頭に血がのぼっている私には神の声に聞こえた。

 

『ちょっと実習服に着替えてきますね』

 

早速、アドバイスを実践してみる。

 

実習服に着替えたホリちゃんに思いっきりハグした。

 

『組めたよ!!!』

 

あれだけ苦戦した継ぎ手が嘘の様にビッタリ組み合わさった。

 

試しに失敗した3個目も修正してみるとこれも組み合わさる。

やったぜ!諦めないで作り続けた甲斐があった。そしてホリちゃんありがとう!!

 

後日、試験の継ぎ手が発表されヤツ(台持ち継ぎ)が帰ってきた。

 

続く。

 

 

2017年

7月

20日

熱闘!実技試験 2日目

実技試験2日目。

教官の合図前に作業をすると失格になるので各々ノミやげんのう(金槌)ノコギリなどの道具をセッティングする。

 

開始5分前

この時間が緊張を高めるんだよね。

 

ようやくスタートの笛が実習棟に鳴り響く。

 

前日に続き『腰掛け鎌継ぎ』の残り半分の加工に入る。

もう2個目の課題が終わっている人たちが数人いる。

 

必死にタイムオーバーする恐怖を抑えげんのうを振り上げる。

左手に持ったノミに気持ち良く打撃が入り木が削れていく。

昨日の後半より明らかに集中力が回復している。

 

連続してげんのうをノミに打つべし!打つべし!!打つべし!!!

調子に乗って掘りすぎた。。。

 

細かい調整をしながら継ぎ手を組む状態まで完成。

2つの凸と凹のパーツを一つにする。

ここでうまく加工していないとうまく組み合さらない。

 

手で1/3位まではめ込み残りは当て木をパーツの上に置いてげんのうで叩き込む。

仮に何処かが当たっていてうまく組めなくても後戻り出来ない一発勝負。

 

乾いた音が実習棟に鳴り響く。

入れ!入れ!!入れ!!!

 

0.5〜1mmほどパーツが入らない。

慌てて木材の4面を確認する。

他の部分が当たっていてもうこれ以上叩いてもダメだ。

悔しさを抱えながら『腰掛け鎌継ぎ』完成。

 

午前中終了時刻まであと30分

進行状況は予想していたよりも少し早く出来ている。

 

次の『追掛け大栓継ぎ』は私が一番得意な継ぎ手。

この3つ目の課題で得点を稼ぎたい。

 

加工に入ると何故か縦引きのノコギリがうまく入らず苦戦。

 

そして致命的なミス。

加工間違っちゃった。

斜めにカットする角度が違う!!

 

練習でも間違ったことが無いし自分でも説明がつかない凡ミス。。。

おそらく加工がうまくいかなくて冷静さを失ってたんだね。

 

ここで午前中終了の笛が鳴る。

 

得意の必殺継ぎ手が不発。終わった。。

 

味のしないサンドイッチを炭酸水で流し込み空を見上げる。

 

そもそもの考えが間違っていた。

試験の集中力が高まった状態なら普段よりも良いものが出来上がると慢心していた。

 

私のような緊張して場の雰囲気に飲まれるタイプは練習以上の事は本番では出来ないと気がついた。

それならコツコツ朝練してきたことを思い出し今の自分に出来ることを精一杯やろう。

 

昼休み中に作業は出来ないが加工途中の材料を見る事は出来る。

 

違う角度でカットした部材。

『追掛け大栓継ぎ』は全く同じパーツを2つ作り組む継ぎ手。

 

何かが閃いた。

 

慌てて練習用に作った『追掛け大栓継ぎ』を持ってきて試験用の間違った部材を見つめながら

赤ペンで練習用の課題に加工線を入れてみる。

 

角度が違っているならもう一つ違った同じパーツを作ればいい。

採点がどうなるかはわからないけどこの方法ならとりあえず『追掛け大栓継ぎ』を作り上げることは出来る。

『I can fly!』 

いっちょ飛んでやりますか!!

 

やる事は決まった。

 

午後のスタートの笛が鳴る。

作戦通りもう片方のパーツを作り仮組してみる。

 

ダメか。

 

いや入る!

 

多少の微調整を繰り返しながらげんのうを振り上げ継ぎ手に添えた当て木を叩く!

 

徐々に組まれていく2つのパーツ。

 

祈りにも似た思いで腕を実習棟の天井高く上げ振り下ろす。

 

入れ!入れ!!入れ!!!

 

ガン!!

 

入った!!!!!!

 

木材の上と下が1つの木の様に繋がった。

 

ただ他の加工にも手間取ってしまった為、全体的に面が多少荒い。

もちろん練習で作った物の方が良い出来だけど今の私に出来る事は精一杯やった。

 

そして3つ目の課題も予定していた時間よりも早く出来上がっている。

 

残り1つ。

 

明日の最終日に勝負をかける!

2017年

7月

19日

熱闘!実技試験 1日目

建築科に入校して3ヶ月。

夏休み前に今まで教えて頂いた実技の中間テストが3日間かけて行われる。

 

材木の長さは特別なものを除いて規格サイズになっている為、長さが必要なパーツは木材同士を繋ぎ合わせる必要がある。

 

その為の『継ぎ手』試験。

課題は

『腰掛け蟻継ぎ』

『腰掛け鎌継ぎ』

『追掛け大栓継ぎ』

 『台持ち継ぎ』

 

前の晩はワクワクしてたけど試験30分前になって急に緊張してきた。

目を閉じ精神統一。

『オレなら出来る』と

『I can fly!』 を交互に唱える。

 

教官の笛の合図で試験が開始した。

実習棟は午前中の気温で30度を超えていた。

私のボルテージも最高潮。

暑く熱い3日間が始まった。

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2017年

7月

19日

感謝です!!

技術専門校で学ばせて頂いて3ヶ月が経過した。

 

最年少の友人『ナオト』

マラソンでデットヒートを繰り広げる『リュウちゃん』といつも二人でワチャワチャしているちょいワルなイケメン少年。

 

若い年齢層が中心のクラスなので友人が出来るのか最初は不安でしたが、この二人がよく私に話しかけてくれるので助かってます。

 

ある日のナオトとの会話。

 

『お父さん(私の事)先生に嫌われてんじゃねーの』

 

『えっ!!オレ先生に嫌われてんの?』

 

『だっていつも実習中にすげぇー怒られてんじゃん』

 

『ハッハッハッ!!違うよ。先生はオレを指導してくれてんだよ』

 

先生はおそらく私の技術習得への気持ちを感じ取ってくれて特に厳しく愛情を込めて指導してくれている。

それが若いナオトには私が先生に叱られている様に見えたんだね。

 

後日、先生にこの話をしたら笑ってた。

 

色々、技術を教えて頂いて感謝です!

 

2017年

7月

02日

umikagu VS お蕎麦屋さん

材料に手を加え試行錯誤し1つの物を作るという観点から私は『料理を作る人』をとても尊敬している。

 

お酒を飲んだある日の終電間近の駅のホーム。

 

少し小腹が減ったな。

なんで飲んだ後って麺類が食べたくなるのだろう。

そして翌朝、ぽっこり出た腹をみて猛烈な後悔に襲われるのだろう。

それを繰り返すのが人間なのかなと哲学的な思いを巡らせる私の視線は駅の立ち食い蕎麦屋を捉えていた。

 

のれんをくぐると清潔に整えた白髪混りの頭にねじった手ぬぐいを粋に巻いた男性が落ち着いた声で『いらっしゃい』と迎えてくれる。

熟練した料理人が醸し出す雰囲気を私は嗅ぎ取った。

 

おそらく若い頃は日本料理の修業をして何らかの事情で駅の蕎麦屋さんで腕を振るっているのだろうと容易に想像できる。

 

好物のカレーうどんを注文すると『すみません。うどんが無くなってしまってカレー蕎麦なら出来ます』と職人の無骨だけど決して突き放してはいない声が返ってきた。

 

同じ作り手どうし多くを語らずとも分かるやりとり。

だがこのまま注文するのでは芸がない。

 

私は挑戦状を叩きつけた。

『カレー蕎麦を食べた事がないのですがおいしいですかね?』

 

『普通です』と相変わらず落ち着いたトーンで返してくる。

 

なんだよ『普通』って!!!

 

 

注文してみたら蕎麦は伸びていてコシはないわカレーも特徴ないわ本当に普通の味だよ!

ただの無口の従業員さんじゃん!!

全部私の妄想だったのね。。。

 

普通味のカレー蕎麦食べて帰路につきました。

 

 

2017年

6月

26日

若者たち

技術向上ともう少し大きな空間の提案がしたいと思い入学した技術専門校、建築科

2月半が経ちました。

クラス最年長のおじさんサーファーの私。やる気は溢れているのですが体力的にはというと正直ヘロヘロ状態。

朝一で行われる1km走マラソン。

本日は中盤くらいをキープして走る事に。

相変わらずちょいワル、イケメンのリュウちゃんが並走してくる。

 

『何、朝から元気ないじゃん?』

 

『昨日、彼女と遊んでいて寝不足なんです』

 

この男にはダメ男代表として必ず勝たなければと再度、心に深く誓った瞬間でした。

 両足に嫉妬と怒りを乗せて必勝のタイミングを待つ。

 

残り200mm付近の最終コーナー手前。

 

『あれ?リュウちゃん鍵落としてない?』

 

『え!?』

後ろを振り返り鍵を探す素直なイケメン

 

その瞬間、温存していた体力を使ったラストスパート

後ろから足音が聞こえる

10m手前で抜かれリュウちゃんゴーーール!

 

また負けた。

 

膝から崩れそうな気持ちを抑え整列する。

 

まだまだ彼に勝つ日は遠いようです。。。

 

そしてもう一人、なぜだかウマが合う18歳の友人の話。

彼の名前はジュンキ

 

座学で席が前のマッチョでモデルのような容姿のナイスガイ。

 

筋肉が隆起した背中が素晴らしいのですが教官が書いた黒板の文字が彼の大きな背筋で見えづらい。

いつも席をずらして黒板の文字をノートに写していた。

 

席が前後という事もあって自然と仲良くなってきたある日。

実習中に友人たちとはしゃぎまったく手を動かさない彼らに苛立ち怒ってしまった。

 

休憩時間にジュンキにちょっかいを出すと無言。。。

心を閉ざしてしまったのね。。。。

 

教官に注意されるのならまだしも同級生のおじさんに怒られてもね。。なんて感じてしまったのだろうか?

 

こんな日は帰っても仕事もはかどらず、お酒もあまり美味しくない。

まいったな。。。

 

これで話してもらえないならしょうがないと思ったり、明日少し様子を見てみようなんて思ったり色々考えてたら朝になっていた。

 

答えが見つからないまま登校して早朝マラソンの為、校庭に整列する。

いつもならどちらからでもなく自然に挨拶してくだらない話を少しする所だが目も合わせられずマラソンを終える。

 

実習が始まるので座りながら通い箱(鑿やかんな、その日に使う道具が入っている箱)の準備をしていると目線の先に足が見える。

しゃがんで私と目線を合わせた彼が『なんで今日は挨拶ないんですか?』と握手を求めてきた。

心の中でGReeeeN が流れてくる。

立ち上がり硬く握手をして『昨日はきつい言い方をてゴメン』と言ってそのままハグをする。

ハタから見たらマラソン後の汗をかいたオジさんとマッチョが抱き合う異様な光景。

 

おまけみたいな人生最後の学生生活。

技術を学び人間関係の難しさに直面したりとそんな日々を送っております。

 

 

2017年

6月

18日

久しぶりの休日

先生との何気ない会話からそのスペシャルデーの存在を知った。

『6月15日は休校だから』

 

『なんでですか』

 

『千葉県民の日』

千葉に住んで9年以上経つが初めて知ったよ。

 

仕事しながら学校に行かせてもらっている私には休みは当分ないと覚悟していたのでいきなりの休日。

最近、海も入れてないし友人にも会えていない。

休んでもいいよね。(オーダーをお待たせしているお客様スミマセン)

 

沢山会いたい友人がいるけど真っ先に頭に浮かんだのは以前、内房『金谷』でumikaguを営業していた頃に出会った友人、ゲストハウスしへえどんのオーナー『シンジ』である。

 

ちょくちょく金谷には遊びに行っていたのだけどシンジとはタイミングが合わなくて会えないでいた。金谷に住んでいた頃はよく飲んで語った仲だった。

 

県民の日、前日

実習が終わりその足で金谷に向かう。

同じ千葉県なのに車で3時間くらいかかる。

 

ようやく鴨川を越え外房と内房をつなぐ山道へ。

 

ここまでくればあと一息。

 

内房の景色が広がる。

 

いつも外房から内房に入ると胸が締め付けられる。

金谷は今よりもなにも知らなかった私ががむしゃらに動き続けて辿り着き家具屋を始めた土地。

最高の仲間たちに出会えた場所でもある。

 

やっと目的の場所『しへえどん』についた。

扉を開けると懐かしい声が奥のキッチンから聞こえてくる。

シンジはいつも誰かをもてなしている。

今も手料理を作ってくれている途中なんだろう。

 

シェアアトリエ『Kanaya base』の初期メンバーでその人懐っこさに本当に救われた『あやかちゃん』と息子の『はるた君』がお出迎え。はるた君を最初に見た時はまだ赤ちゃんだったのに時間が経つのは早いね。

 

席に着くとシンジの手料理が沢山並んでいる。

私、シンジの料理が大好物なんです。

 

とりあえず乾杯をしてみんなで近況報告。

『あと一人スペシャスゲスト呼んでますよ』とシンジ

 

『オレ知ってる人?』

 

『多分知ってると思いますよ』

 

『こんばんわー』

 

あずにゃん!!

 

私が妹のように仲がよかった友人だった。

シンジが気をきかせて声をかけてくれて東京から遊びに来てくれたのだった。

 

相変わらず深酒をして何を話したかはよく覚えていないけど楽しい夜だったな。

 

早めに起きたのでアズにゃんを誘って海辺を散歩する事に。

鉄柵に囲まれたkanaya baseが見える。

※kana baseとは閉館したホテルと植物園を沢山の人達の力でリノベーションをしたシェアアトリエ&シェアオフィス。

この場所に多くの人達が集まり地域おこしやイベントなどが開催された。

umikaguもkanaya baseや町に方々の力をお借りして家具屋を開店させて頂きました。

 

建物って不思議だよね。

あれだけ賑やかだった場所なのに人が居なくなっただけで急に温度を感じない物になってしまうなんて。

海辺にウッドデッキを作り週末はバーベキューを飽きるまでした。

『はじめまして』を何回言っただろう。

会社員が長がった私には出会う人たちがまるで別世界の人に見えた。

 

素敵な事も楽しい事も悲しい事も沢山あった大好きな場所。

 

『2回目の青春だったよ』とつぶやくと

 

あずにゃんは『私は最初の青春だったよ』

 

こんな気持ちの人達が沢山居た場所なんだと廃屋を眺めながら改めて気がつく。

 

kanaya baseがあった頃は週末の朝は皆んな飲みすぎてむくんだ顔で海を眺めながらダラダラしてたのにね。

 

センチメンタルな気持ちはとりあえす金谷の海に預けて前に進もう。

 

またこの場所で皆んなと集まれるその日まで。

 

2017年

6月

18日

umikagu倒れる!

4月から昼は建築の学校、夜と土日祭日は家具制作と忙しいけど充実した日々が始まり一ヶ月が過ぎた頃。

慣れない生活のリズムと気力と体力を張りつめた学校生活の為か疲労困憊。

なぜ朝起きてこんなにも体が疲れているのだろう?

エナジードリンクで騙し騙しやってきたが実習の途中から体が熱い。

 

ほとばしる木工への情熱のせいだろうか。。。

 

課題の接ぎ手をノミで掘りながらなでかボーッとしてきた。

なんとか授業が終わり帰宅。

 

こんな状態で家具制作すると危ないのでベッドで横になる事にした。

 

気がつけば朝。

体が昨日よりも体が熱く咳が止まらない。

熱を測ってみると38.7度

 

先生に連絡を入れてとりあえず休めとの事。

実技ついていけなくなりそうで休むのやなんだけどとりあえず1日休養する事にした。

 

昼頃に目が覚めたけどますます体が熱い。

長引くのがやなのでだるい体を引きずって病院に直行!

 

名前を呼ばれて診察室に。

体温計で熱を測ると36.5度

 

平熱じゃん!!

 

なんで!?

さっきまで熱あったよね???

 

これじゃかまって欲しくて病院きたみたいになっちゃうじゃん。

 

『本当に熱があったんです!』言い訳みたいなことを言う家具屋。

 

『そういう事もありますよ』と大人の対応の先生。

 

とりあえず解熱剤やら咳止め薬をもらって帰宅。

疲れもたまってたのでそのまま横になると日も暮れて夜になっていた。

 

まだ体がだるい。

 

熱を測ると38.4度

 

なんなんだよ!オレの体!!!

 

病院でもらった薬を飲みまた就寝。

 

翌朝が来ても熱は下がらない状態。。。

咳は治まったので学校に登校しヘロヘロで1kmマラソンを走る。

 

相変わらず若者たちに追い抜かされ身も心もやられました。

2017年

6月

18日

Fine7月号に載ったよ

Fine7月号にちょこっとですが家具ではなく私自身を掲載していただきました。

普段は木クズまみれ穴だらけの作業服なんですがね。

 

2017年

5月

17日

激走!

建築科名物、校舎3周(約1km)マラソン。

惨敗の日々が続く。

おそらく協調性の育成も兼ね備え隊列を崩さないで走り全員の体力強化をする目的なんだと理解しているがもうそんな事を言っている場合じゃない!

 

 

若者に体力で劣る分、人生経験で補うしかない。

 

勝つ為には作戦が必要だ。

 

『閃光(先行)逃げ切り作戦!』

 

マラソンと言っても中距離走なのでスタートと同時に大差を付け『もう追いつけない』と心理的に思い込ませそのままゴールする作戦なのである。

 

教官の合図と共に高速スタート。

協調性はスタート地点にそっと置いてきた。

もう綺麗事では勝利は掴めない。

 

後方からは冷ややかな声が飛び交う。

それでも私は足を左右に動かし続けた。

そう勝利の為に。

 

足音が隣に並ぶ。

横を見ると年齢はふた周り違うのに何故か話が合う『リュウちゃん』がぴったりくっついてきた。

前のブログで書いた『糸』を一緒に歌っていた若者です。

 

ちょっと悪ぶっているけどセンスも良く顔もイケメン。

さぞかし女性にモテる事でしょう。

 

この男にだけは一矢報いたい。

いや全国のダメ男代表としてイケメンに勝つのは私の責務。

正攻法ではこの男に負ける。

一緒にゴールしましょうね、みたいな顔してペースを少し緩め校舎2周半に差し掛かかる。

帽子を脱ぎ捨て髪を振り乱し一気に足を加速させる。

 

残りの体力を全て注ぎ込んだ渾身のラストスパート。

 

っと思ったら2秒で抜かされそのままリュウちゃんゴーーール。

 

『まだまだだね』

 

息も整わず魚みたいに口をパクパクしている私を置いて実習棟に戻るイケメン。

 

全てにおいて敗北したマラソンでした。

 

 

 

 

2017年

5月

16日

昼間は建築を学びに訓練校へ、帰ってきてからと土日祝日はお店を開けオーダーを頂いている家具を制作する少し忙しいですが充実した日々を送っております。

そして訓練校に入校してから1ヶ月が過ぎた。

 

入校する前から予想はしてたよ

でももしかしたらなんて期待もしてたよ。

 

でもね、でもね、

はい!私、クラスの最年長。

 

やっぱりね。

若い人は15歳からいるよ。。

いったい平成何年生まれなんだよ。

 

共通の話題なんかあるのかな?

 

やると決めたのだから建築技術を習得するのは絶対としてクラスでうまくやっていけるのかな?

 

授業初日、整列して20年ぶりに前ならえしたよ!

 

建築は重い部材を運んだりするので体力作りの為に授業前に校舎を3周(約1km)のマラソンから始まる。

 

走れるのかな???

 

水の上ならなんとかなるけど丘の上で苦戦するおじさんサーファー

走りおえた私は『明日のジョー』の最終話みたいになっていた。

 

燃えたよ…
まっ白に…燃えつきた…
まっ白な灰に…

 

危うく初日で最終回になりそうだったよ

 

家具屋は立ち仕事だし海にも入っていたのでここまで体力がないとは思っていなかった。

 

学生時代はマラソン得意だったのにね。

 

『負けっぱなしじゃ終われねぇ!』

 

とりあえずマラソン上位を新たな目標に加えた。

 

肝心の授業はというとすごく勉強になる!の一言

まだまだ基本を教わっている段階だけど同じ木工でも知らなかった事や新しい技術を知る事が楽しくてしょうがない。

 

この前の授業で『墨つぼ』の使用方法を習った。

この墨つぼは定規では届かない長い木材に直線を引ける日本古来から伝わるトラディショナルアイテム。

(墨が付着した糸を指で弾いて木材に線を付ける道具ね)

長尺の木材を縦に線を引く事はあまり家具制作ではないので墨つぼ初体験。

 

前の卒業生が使用した墨つぼの糸を新しいものに変える。

まだ新し糸は縒れていてなじみが悪いので糸を張って指でねじれを丁寧にとっていく。

 

クラス全員がねじり取りの作業を始めた。

 

私は中島みゆきの『糸』を口ずさむ。

縦の糸はあなた〜♪ 横の糸は私〜♪

 

19歳のクラスメートも『糸』を歌い出す。

 

何故???

 

『なんでこの歌知ってんの?』

 

『EXILEのATSUSHIが歌っていて好きなんですよ』

 

敬愛する中島みゆき様へ

あなたの唯一無二の世界観は世代を超えても愛されていますよ!

 

目のあたりから感動と一緒に何かが溢れたのでそっと墨つぼの中に入れておきました。

 

共通点が無いなんて考えていたのは私の思い違い。

好きなものや感動する事には世代はおそらく関係ないんだね。

 

なぜか周りのクラスメートから『お父さん』と呼ばれよく話しかけてもらえるようになってきた。

 

吉幾三ってお父さん世代の音楽?

 

違うよ!!と実習棟に私の声が響く日でした。

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2017年

5月

16日

Fine6月号に紹介されたよ!

20〜30代の頃、いちばん目を通した雑誌『Fine』に少しですが紹介して頂きました。

 

沖縄で家具職人を目指すも挫折してボロボロになり東京に帰ってきた私を拾ってくれたのがアパレルの世界。

 

この時のエピソードは『umikagu エピソードゼロ part2』を見てください。

 

サラリーマン時代、アパレルメーカーで企画職に就きトレンドをチェックする為に数多くのファッション雑誌を会社で購読させて頂いてました。

 

サーフィンはもちろんサーフカルチャーやファッションも好きだった私は雑誌が届く度にFineから目を通していました。

会社を辞めて家具の道に再び戻ってからは雑誌を見る機会は減ってしまいましたが時代のトレンドをキャッチーに紹介し更に魅力的で面白い雑誌に進化していてビックリ!

特に6月号は千葉で活躍している個性的な人たちがたくさん紹介されていて私の好きな千葉外房、南房総エリアが楽しめる内容でした。

是非みなさんも千葉にお越しの際は魅力的な海、お店、人を体感して頂ければ嬉しいです。

 

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2017年

5月

03日

夕方の争奪戦!

海辺の町で暮らし始めて(内房、外房の生活を足して)5年ほど過ぎた。

海が近いという事は魚が旨い!

お刺身も鮮度が良くプリップリなんです。

 

日がゆっくりと落ち、夕闇迫る午後7時

愛車の夕焼け2号のエンジンをかけ私はある場所に向かう。

その場所はとは『フードプラザHAYASHI』

千葉北エリアの皆さんの生活を支えるスーパーマーケットである。

 

車から降り足早にカゴを手に取り鮮魚コーナーにむかう。

 

そう私のお目当ては『半額のお刺身』である。

 

この時間帯からは鮮魚コーナーはコンバットゾーンになる。

半額シールが貼られるまで他の買い物をしながらも目では鮮魚コーナーを追っている。

おばちゃんもおじちゃんもみんな半額のお刺身狙いなのである。

 

店員さんがシールを貼り始めた。

いっせいに鮮魚コーナーに人だかりができる。

 

私の前に色黒く焼けたサーファーが立ちふさがる。

ブロックされた!!

 

波(刺身)が見えない!

私も負けずに肩をねじ込む。

 

黒サーファーは素早くマグロを取ろうとする。

つられて私も手を出す。

急に軌道を変えた黒サーファーは別の波(刺身)に!!

 

『フェイク!!』

 

その無理な体勢からまさかのテイクオフ

 

人気のお造り3点盛りを取られた!!!

 

もたもたしている間にどんどん波(刺身)が取られていく。

 

3点盛りはおろかマグロやサーモンが続々と消え残ったのは波(刺身)は

イカやタコその他の魚の刺身に出来ない端の部分を集めた『お得盛り』だけ

 

ポジション取りに失敗した。。。

 

良い波(刺身)を取った黒サーファーが悠々と満足気な表情で岸(レジ)に向かう。

 

『負けた。。。』

 

膝から崩れ落ちたい気持ちをなんとか抑えそっと『お得盛り』を手に取りレジに向かう。。。

 

試合終了のホーン(君が代)が優しく店内に流れる。

 

良い波もあればそうでない波もある。

車に乗り込み『明日こそは一番良い波(3点盛り)を取ってやる』と固く誓う家具屋でした。

 

 

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2017年

4月

29日

サーフインテリア廃材オルテガベンチができたよ!

廃材オルテガべンチ

使い古された木材パレットって手をかけてあげると本当に良い風合いになる。

散々、新しい木材をエイジングしている私が言うのも変だけど自然が作り出した風合いには叶わない。

こんなに素晴らしい材料なんだけど売っているわけではないのでパレットを手に入れるのに毎回一苦労。

材料が足りなくなると海沿いの水産加工業者さんを回って譲ってもらった大切なパレット。

 

傷んでいる所や腐っている部分を取り除いて大型バールで丁寧に解体していくんだけど強度がもろかったり力が入りすぎたりで途中で割れてしまう木も多い。

その度に『オレ、なにやってんだよ!!』っと表のウッドデッキで大声を上げる家具屋。

綺麗に解体できた木材から丁寧に残った釘を取り除き風合いを落としすぎないようにサンディング(紙やすりで削ることね)する。

そうしてやっと材料になった木材を組み上げで型抜きした文字や柄をプリントしたこだわりのオルテガベンチ。

完成した夜はお酒を片手にニヤニヤしながら眺めるのが私の密かな楽しみ。

小声で『やっぱり私は天才だな』とつぶやいたのはここだけの内緒の話です。

 

本日から店頭とホームページにて販売しております。

沢山は作れない家具なので気に入っていただけたら嬉しいです。

 

 

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2017年

4月

26日

そのサビトタンが欲しんです!!!

最近、通い詰めてる片貝漁港。

早朝サーフィンはだいたい同じ顔ぶれ。

少しずつだけど顔馴染も増えてきた。

しかしみんな朝早くから好きだね。。。

漁師の皆さんも朝早くから仕事をしている。

 

ポイントの名前通り漁港の敷地の中に車を停めさせていただいているので漁師さんが使う網や道具などが駐車場内にも置かれている。

 

早朝サーフを済ませ車で着替えていると大量に積まれている『サビトタン』が目に映る。

 

置いてあるのかな?

 

捨ててあるのかな??

 

私は気が小さい小心者のくせに興味がある事には諦めがつかない性格。

 

ちょうど一人のよく日に焼けた初老の漁師さんがドラム缶に廃材を入れ燃やしていた。

海の男は気性が荒く怖い。しかしきちんとこちらの気持ちを伝えれば必ず力になってくれる頼れる人たち。

 

以前、水産加工屋さんに木材パレットをいただいた経験が蘇る。

その時のエピソードは2016.6.4『その廃材が欲しんです!』を見て下さい。

 

ゆっくりと漁師さんに近づき話しかける。

 

足は肩幅に開き相手の目を見つめ腹から気合を入れた一言をくりだす。

『そのサビトタンが欲しいんですぅぅぅ!!!!!』

 

おそらく最後の方はシャウトしていたと思う。

 

『へっ????』

 

私の魂の叫びを聞いた人はだいたいそんなリアクションだよ。

もう慣れたよ。。。

 

『私、大網白里で家具屋をやっているものです。この素敵なサビトタンをお店で使いたいので譲っていただけないでしょうか?』

 

詳しく風合いが良く味のあるトタンをお店の内装に使いたいと説明すると冷やかしではないと伝わったのか快く『好きなだけ持ってけ』と言ってくれました。

 

『このあんちゃん腐ったトタンが欲しんだって!!』っと仲間の漁師さんに大声で言うおとっつぁん。

 

大勢の屈強な漁師に囲まれる小心者の家具屋。

 

他の漁師さんが『まだ沢山あるから欲しかったらまた来こい』と言ってくれた。

さすがは頼れる海の男たち。

 

5分前はビビっていた家具屋。(ほんの少しだよ)

 

おとっつぁんが私に優しく『人が要らない物を綺麗と思えるようにならないと人間いけないんだよな』

 

おとっつぁんは漁師で詩人なんだねと私は心の中でつぶやいた。

 

精一杯の感謝を込めて『ありがとうございました!!!』と私の声が早朝の漁港に響いた朝でした。

 

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2017年

4月

26日

好きなサーフポイントが増えたよ。

サーフィンは絶対ショートボード!!って思っていた私ですが長い板を買ってすっかりロングボードの虜に。

あぁーなんて幸せな乗り物なんだろう。。。

ボードを買った1月なんて楽しすぎて早朝サーフィンで20日くらい海に入っちゃったよ。

板が変わればポイントも変わる。

千葉北メジャーポイント『片貝漁港』

私がサーフィンを始めた頃の片貝は少し怖い人たちがいるイメージのポイントでした。(片貝ローカルの皆さんすみません)

苦手意識があったので入水はおろかポイントチェックもしないまま10年以上の時間が過ぎた。

片貝漁港ってどんなところなんだろう。。。

ロング乗ってる友人たちはみんな週末に必ずチェックするポイント。

平日サーファーの私は一人ドキドキしながらポイントに到着して入水。

エントリーの仕方もよくわからないのでとりあえず堤防横からアウトに出る。

セット腰腹、ほぼ無風、平日の夕方だったので人もまばらでまだ長い板に慣れていない私にはありがたいコンディション。

とりあえず目があったサーファーに片っ端からご挨拶

よく見るとロングボーダーの皆さん私と同じくらいの年齢かそれより年上の人たちが多いみたいでみんな笑顔で挨拶を返してくれる。

あれっ!!雰囲気いいじゃん。

後から来た強面のイカついお兄さんの横で波を待つ。

『このポイント始めて入るのでルールとかあったら教えて下さい』と話しかけると丁寧に教えてくれた。

少し緊張も解けてきたのか波を捕まえられるようになってきた。

さすがメジャーポイントと言われているだけあって波がいい。

右へ左へロングライド。

なんかちょっとうまくなったのかなって勘違いさせてくれる波。

あぁー楽しい。

久しぶりにいい波乗ったよ。

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2017年

4月

09日

新たなる挑戦!

みなさまのおかげで海辺の工房で日々、忙しく家具を楽しみながら制作する毎日を過ごしております。

『家具をおじいさんになるまで作りたい!!』という夢からumikaguをスタートさせその思いは変わらないのですが部分的な提案ではなく空間全体を提案から制作していきたいと思う気持ちが徐々に大きくなってきました。

これは家具屋になる前に住んでいた少し古かったけど大好きだった一軒家に少しづつ手を加えて綺麗にしていったり、その後初めて工房を構えたシェアアトリエ『kanaya base』旧ホテル&植物園を皆で時間をかけリノベーションしていった経験が大きいと思います。

 

まだまだ今の私には途方もない夢ですが中古物件をumikaguテイストにリノベーションしてお客様に手渡すそんな事がしたいと考えています。

 

しかし今の技術や知識では実現するのが難しいよな。。。

建築関係の外装、内装を含め知らない事やわからない事が多すぎるし何よりも今の私には師匠も先生もいない。独学では限界があるな。。。

 

『学びに行くか』

 

オーダーも安定して頂いている今の状態にブレーキをかけるような事はしたくないというのが正直な所ですが、なぜか新しい事を始める時って本当にドキドキしてワクワクするよね。

 

家具屋を始めた時、会社を辞め工房を立ち上げがむしゃらに前を走り続けた。

思い返してみるとよくこんな崖に渡された細いロープのような道を渡ってきたなと思ったりします。

ほとんど自力ではなく出会った人たちやお客様に力を貸して頂いて進んできたのですけど。。。

 

建築の訓練校に通い基礎から学んでこようと思います。

 

もちろん家具制作をストップさせるつもりはありません。

訓練校が近い場所にあるので帰ってきてからと土日祝日は制作ができるので前よりも少し納期の面ではご迷惑をおかけすると思いますが学んだ技術と熱い思いを詰め込んだ家具を引き続き作らさせていただきます。

 

これからも進化するumikaguをあたたかく見守っていただければ幸いです。 

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2016年

11月

29日

さようなら夕焼け1号

私の愛車『夕焼け1号』

umikaguはこの車と歩んできたと行っても過言ではない。

助手席を倒し仕入れた木材を積み込みあきらかに左側が沈んだ状態でよく走行したものだ。

 

ハンドルを切り曲がる時に変な音がしていたのは前からだったが最近更に変な音が加わってきた。

扉は錆びて向こう側が見える。

 

思えば沖縄から帰ってきて車が無くサーフィンに行けない私を不憫に思って当時長野に住んでいた兄がまだ余り走っていない自分のワゴンRを格安で売ってくれたのが夕焼け1号との出会いでした。

約8年ほど乗っただろうか。とにかくトラブルの多い車だった。

ここで今までの思いで深い出来事をまとめてみた。

 

高速道路でタイヤがバースト。

 

マフラーがサビで途中から落ちた×2回

 

走行中動かなくなってレッカー車に乗せられた×3回

 

車を盗まれかけた。(その場で車泥棒をつかまえる)

 

車がサビでボロボロになってきて長野ナンバーだった為、警察に停められて『家出ですか?』と職務質問された。

 

軽自動車は20万km走るなんて聞いた事有るけど海辺の町ではそれは難しいと思った。

とにかく塩害が酷い。

修理屋さんにもよく車が錆び過ぎて修理が出来ないと言われていたがなんとかだましだまし乗っていた。

もう限界だな。。。

ありがとうね夕焼け1号

 

 

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2016年

10月

25日

イルカと泳いだ日

家具屋を始めてから旅行なんて行った事が無い。2連休なんてものは1年に1度あるかどうか。

去年と今年は正月も1日休んで終了だったな。

大分、突っ走って来た。。。

少し羽休めも必要だな。

 

あぁー旅がしてぇ〜

 

そうだ!長年の夢だったイルカと泳ぎに行こう!!

 

目指すは『ドルフィンスイムの聖地 御蔵島』である。

 

私の遅い夏休みの旅が始まった。

竹芝桟橋から22:30分のフェリーに乗る為、まずは東京を目指す。

umikaguから歩いて5分くらいのバス停で高速バスを待つのだが東京行きの最終バスに乗って行くので少し心配だ。

ってゆうか片側1車線の街灯も何も無い所にバス停の目印みたいなポールが立ってるだけなんだけど本当にバス来るの?

雨降って来たし。。。

幅60センチもない暗闇の歩道で待ってるので車にひかれそうで怖い。

不安の中ようやくバスが到着。お客さんは私だけ。贅沢な旅の始まりである。

高速を走らせ東京に入り高層ビルが立ち並ぶ湾岸エリアの夜景がまるで近未来の宇宙都市の様に感じた。そして東京駅八重洲口にバスは付きあまりの人の多さに目が回り少し人酔いしました。

おそるべし、大都会東京

(これでも東京育ちですが久しぶりの都内の変化には驚きました)

 

東京駅から電車に乗って浜松町に。

そこから歩いて竹芝桟橋に到着。

コンビニで明日の朝食とお酒を沢山買い込む。

 

待ち合わせた友人と合流して乗船。いざ御蔵島まで出発だ!

 

テンションが上がってきた。船室に荷物を置いて甲板に上がって乾杯!!

お台場やレインボーブリッジの夜景を楽しみながらクルージング。

友人が船上で私の誕生日を祝ってくれた。感謝!!!

 

少し寒くなってきたので船内の食堂スペースに移り改めて乾杯。

気がつけば午前2時。

さすがに明日早いので寝る事にした。

 

午前5:00船内のアナウンスが流れる。

まだ体内にはさっきまで飲んでいたアルコールで頭も体も働かない。

『、、、、、、御蔵島には停泊しません』

 

? ? ? ? ?

 

は???

 

なんか御蔵島には泊まらないって言ってない??

 

フェリー初心者にはまったく理解出来ない状況。

 

友人がらチケットを渡された時に条件付きって言ってたけどこれの事か!

どうやら天候不良(この時は強風)で港に船を付けれないようだ。

 

え!!!

 

イルカに会えずに旅終了。

 

 

 

焦る私に友人がこの船は八丈島まで行って帰りにまた御蔵島を通るのでその時に

天候が良ければ船は停泊すると説明してくれた。

 

とりあえず旅続行!!

 

少し寝て八丈島に船が着いたとアナウンスが流れる。

友人と外に出ると南国の暖かい風が気持ちよく甲板を流れていた。

そして目の前には自然豊かな八丈島が見える。

凄い景色。気分が盛り上がる。

 

船は八丈島を離れ御蔵島を目指す。

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2016年

8月

01日

バーベキュー

家具屋はつぶやいた。

もう一生分のバーベキューを私はしてしまったのかもしれない。』

 

白里に移転する前は内房のシェアアトリエ『kanaya base』で工房とお店を構えさせて頂いていた。

この場所はとにかく色々な人が集まり海が目の前という好立地の為、週末の夜は自然と火を囲みバーベキューになる。

私も賑やかなのは嫌いではない。

いやむしろ好きだ。

なんだったらお酒飲んだら一番騒ぐぐらいだ!!

 

バーベキューは『夏』とイメージする方が多いと思うがkanaya baseの素敵でイカレたメンバーは2月から外で宴をする。

『肉と焼き肉のタレ』の定番スタイルから『アヒージョ、チーズフォンディユ』のお洒落バーベキューまで。

しかしさすがに8月位になるともうバーベキューに飽きてくる。

でもkanaya baseに遊びにくる人達はやっぱり海辺でバーベキューを楽しみにしている。

毎週末バーベキュー状態

 

こっそりkanaya baseメンバーに

『もうバーベキュー飽きたね』と言うと

『うん、そうめんが食べたい』

 

きっとこの発言にバーベキューの神様が怒ったのだ。

 

白里に移転して来て去年のバーベキューの回数ほぼゼロ

土日の昼頃にSNSに投稿されるバーベキューをしている楽しそうな友人達。

 

一般の方にはお休みでも家具屋には稼ぎ時。

 

そんなある日。

元kanaya base代表 金子さんがお店に遊びに来てくれた。

久しぶりの再会で色々話した。

その会話の中で私が『バーベキューを皆としたいな』と言うと

金子さんは『やろう!』と言ってくれた。

その場で日程を決めた。さすが行動力がある人だ!

 

題して『おじさんCAMP』

これは内房時代の私の愛称からきている。

久しぶりのバーベキュー&キャンプはこの時間が永遠に続けば良いと思うほど楽しかった。

また火を囲んで皆と飲みたいな。

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2016年

7月

19日

cafe beans

cafe beans 大網

小説、映画共に私の好きな『かもめ食堂』の様な世界観のカフェ。

お日様のような親子が香ばしいコーヒーと共に迎えてくれる優しく温もりのある空間。

 

今日は使って頂いている家具のメンテナンスに伺わせて頂きました。

訪れる度にまた来たくなる素敵なお店です。

https://www.facebook.com/cafe.beans.ooami/info?tab=page_info

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2016年

7月

01日

プレゼント

廃材家具

パレットを使った廃材家具が評判が良くそろそろ材料が無くなって来た。

 

また海沿いのパレットを放置している水産加工業者さんを見つけて『その素敵な木材を譲ってください!!』をやらなくてはいけないのか。

 

気が重い

ピッコロ大魔王が口から卵産むぐらい気合いが必要なんだよね。。

 

umikaguはだいたい8:00頃から仕事開始。

友人の名前がディスプレーに表示された携帯が鳴る。

 

『おいおい仕事前のサーフィンの誘いなら遅すぎるだろう』と思いながら液晶の着信をスライドさせる。

『パレットいる?』

食い気味で『いるっ!!』と答える私。

 

『今から向かうよ』

 

まるでヒミツの取引の様な端的な会話。

 

30分後トラックいっぱいにパレットを積んだ友人が現れた。

これでまた素敵な家具が作れます!

 

2016年

6月

23日

I LOVE YOU SAYONARA

惰性で20年が過ぎた。

 

無駄な時間とお金を使ったとは思っていない。

 

冬の空気が凍った夜も、夏の海上がりの瞬間も

いつも私の側にいてくれた。

 

別れようと何回思っただろう。

でも半日と側を離れる事が出来ない。

 

だが今はもうこいつとお別れの時が来たようだ。

時代が私たちを別れさせるのだ。

I LOVE YOU SAYONARA

 

 

 

さよならするのはタバ子 もとい 『タバコ』である。

 

何回も辞めようと禁煙してみてはわずか数時間で断念。

もう根性や我慢と言った精神論では私とタバ子は引き離せない。

 

病院に行こう。

始めての禁煙外来。

 

看護士さんに軽い説明を受けて禁煙誓約書を手渡される。

『私はここに禁煙をする事を誓います』

 

『まったく自力で辞められる気がしないんですけど。。。。』

 

『皆さんサインしていますのでとりあえず書いてください』

と困りながら看護士さんにサインを勧められる。

 

居酒屋でとりあえずえだまめ頼むくらいの気持ちでサインした。

 

診察室に通され先生も軽く誓約書にサインをする。

 

この誓約書ぜったい意味がない気がするのは私だけなのか?

 

最後に薬剤師さんから薬の説明を受けて終了。

薬を服用しながら最初の1週間はタバコを吸って良いそうだ。

そして2週間目からは本格的に禁煙。

 

半日位しか我慢出来ない私がもうすぐ禁煙1ヶ月になります。

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2016年

6月

04日

その廃材が欲しいんです!

廃材家具

車を走らせているとパレットが山積みになっている水産加工工場を通り過ぎた。

経年劣化したパレットはフォークリフトで荷物を乗せて運ぶには危険になる為、使えなくなった物は敷地内に放置されている事が多いようだ。

パレットとしては使えなくても家具として使うととても良い風合いになる。

 

欲しい!

 

早速工場の事務所をノックする。

強面の社長さんが出て来るなり

『何!!』と完全に怒っている。

 

敷地内を勝手にウロウロしていた私を不審に思ったようだ。

 

怖い。

 

足がすくむ。

 

しかし私はどこかでこの感覚に似た体験をしている事に気がついた。

こ、これは、、、サーフィンと同じだ。

自分の実力以上にサイズが上がった波。

大きなうねりが視線の先に見える。

もう後戻り出来ない

怖さで中途半端なパドルをすれば波に飲み込まれる。

 

前に出るしかない!

 

社長さんの目をじっと見据えながら腹に力を入れる。

 

『この素敵な木材を私に譲って下さい!!』

 

『へっ??』

予想もしなかった一言で驚きの表情に変わった社長さん。

 

更にテンションを上げ『私は大網白里で家具屋をしている者です。この雰囲気の良い感じになったパレットをどうか譲ってください!!!』最後の方はシャウトしてたと思う。

 

不審者では無いと分かってもらえたようだが困惑気味に『こんな物でいいのか』と言う社長さんに『この木材がいいんです!』と答える。

 

『好きにしろ』

 

『ありがとうございます!』

 

なんとかテイクオフ成功した。

 

さっそく夕焼け1号(軽自動車)にパレットを積み込む。

あれ?

3〜4枚しか詰めない。

 

10枚分くらいあるのにもったいないな。

 

もう一度事務所のドアを開ける。

『スミマセン!!ここでパレットを解体したいのでホームセンターでバールとハンマーを買って来てもよいでしょうか?』

 

沈黙が流れる。

 

ヤバい。ライン取りに失敗したか!?

 

事務所の置くに消える社長。

 

掘れた波に振り落とされそうになる。

 

奥から戻って来た社長の手にはバールとハンマーが!!!

 

『使え』

 

『ありがとうございます!!!』

 

なんとか波に乗り続ける事が出来た。

 

貸していただいた道具でパレットを解体し車に積み込む。

荷台いっぱいになった所で終了。

 

近くにコンビニがあったので感謝の気持ちを込めてプレミアムビールを1パック購入。

 

『何か悪いな』と照れ隠しする社長。

 

『こちらこそありがとうございました』とお礼を言わせて頂いた。

 

良い波をアウトからインサイドまで乗り切った充実感。

今日一番の波でした。

 

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2016年

5月

23日

umikagu エピソードゼロ part3

※このエピソードは2013年に書いた『家具屋始動!』を加筆したものになります。

 

〜〜〜再始動編〜〜〜

 

法華経寺から鐘の音が聞こえる。

いつも通りだけど今の私には特別な音。

2度目の家具屋への挑戦のゴングだ。

 

今度はノックアウトされずに駆け上がってやる!

 

私が住んでいた場所は重要文化財の法華経寺がある下総中山。

下総中山は千葉県の中でも比較的、東京近郊に位置しており都内に職場を持つ方が多く住んでいる住宅地。

 

この時点では家の近くに工房を探そうと考えた。

お寺に囲まれた下総という土地が好きだったし

古い家だったけど少しづつリノベーションを重ねてとても気に入っていた住居もお酒好きの気の合う仲間達も近くに住んでいたからだ。

 

下総中山や市川周辺でネットや不動産屋で探したが物件はほとんど無く有っても敷金礼金がかかり家賃も高く到底払い続けていけない。

 

自力で探すしかないな。

 

思い立ってからはひたすた自転車で近所を回っては歩いている人に

『使っていない家か納屋を貸して下さい』とお願いする日々。

 

話しかけられた人は当たり前だけど超ネガティブ。

しかしこんな事でくじけては家具屋は始められないと思いありったけの本気で話しをしているうちに

きちんと耳を貸してくれる人が多かった。

 

ただ住宅地なのでなかなか空き家や使っていない部屋を作業場所として貸してくれる人は少なく断られる日が続く。

 

気持ちが落ち込んだ時は錦糸町時代の友人を誘って立ち飲み屋でその日あった事やこれからの計画などを相談しては『ライポン』と言う謎の安酒をあおった。

 

翌日も工房探しをしていると市民センターに『地域相談員』という方がいてきっと話しを聞いてくれるのでは?と新情報を教えて頂いた。

 

速攻で下総のポルシェと名づけた赤い自転車を走らせ近所の市民センターに行ってみると地域相談員にお会いする事が出来きた。

事情を伝えると『この場所は色々な人達が集まる場所なのであなたの事を話しておきます』

とありがたいお言葉をいただき、1週間後に連絡をして頂けると約束してくれました。

 

やっと光りが見えてきた!

 

一週間後に連絡があり今の所は作業場所を提供してくれる方はいない状況。

近日中に市川周辺の地域相談員さん達が集まる会合が開かれるので

そこで私の話をしてくれるとの事。

 

後日、相談員さんから連絡がありなかなか難しい状況が続いている様子。

そこで相談員さんは私の事を書いたチラシを作り市民センターに来る人たちに渡してくれるといってくれた。

 

見ず知らずの私にそこまでしてくれて本当に感謝!

 

相談員さんだけにがんばってもらう訳にもいかないので

私も引き続き自転車で歩いている人に『作業場貸して下さい!』を連呼する日々。

 

連敗で結果が出ない日々が続く。

中島みゆきの『ファイト』を部屋で聞きパワーをチャージする。

 

この物件探しは沖縄での経験が生きた。

極貧だった沖縄時代に敷金礼金なしの家賃が安い物件を探しまわった。

カーテンが付いていない家があれば近くの人に事情を話し、大家さんを紹介してもらった。

最終的には偶然訪ねた町役場で話を聞いてもらい

『あそこの家はたしか大家さんと直接契約で敷金礼金なかったはずだよ』

と教えてもらい住む場所を確保出来た。

 

そうだ役所に行こう!!

 

早速市役所に向かい受付の方に事情を話す。

当然ネガティブな反応。

 

ここで負けてはいけないと私も本気で家具屋を始める為の作業場を探していると伝える。

受付の方に冷やかしではないと伝わったのか地域の個人事業主関係の相談を聞いてくれる部署を紹介してくれた。

 

その部署を訪ねると当然困惑気味のみなさん。

 

再び本気で事情を話すと部署のみなさんに伝わったのか市役所のみなさんが

本気モードになってくれた!

 

『あそこはどうだ?』

 

『いやこの場合はあそこに連絡したほうがいいだろ』と。

 

皆さんの本気の対応ありがとうございました!!

最終的に市川市商工会の所長を紹介していただきさっそく訪ねてみた。

所長さんに丁寧に相談にのっていただいて作業場所の間借りが出来ないか相談するように家具工場を紹介していただいた。

 

その頃、中島みゆき様の他に私を奮い立たせる人がいた。

その人は流木工房HI-Dの志摩さんの書くブログだった。

志摩さんは千葉で活動する流木家具の作家さんだった。

そのブログには私よりも半年前位に工房を移転する為に

場所探しから工房移転までの壮絶でハチャメチャな内容が書かれていた。

 

ブログからコメントを書くとEメールのアドレスを教えてくれて

今の状況を伝えると励ましのメールをいただいた。

(その後、志摩さんとはumikaguで夜遅くまで本音トークが出来る仲になった)

 

商工会からの紹介して頂いた場所も間借りは出来ないと断られ

市民センターでのチラシも反響がないいまま

完全に作業場所探しが暗礁に乗り上げumikagu船は出向間もなく沈没状態。

 

そんな時に救ってくれたのはやはり志摩さんのブログだった。

『今日KANAYA BASEにいってきました。若い力が集まる素敵な場所』

と書かれたブログを呼んだ私はすぐさま検索。

 

そこには『十年以上使用していなかった旧ホテルをリノベーションしたシェアアトリエ』と書かれていた。

 

なにかが私の中で光った。

 

すぐにKANAYA BASEにアポイントをとって場所を見せてもらった。

そこは元植物園があった場所で大きな岩で出来た花壇があったけど

工房とショールームのイメージが頭の中を翔け巡った。

 

『もうここしかない!!』

 

kanaya base運営の西田さんと金子さんにいろいろ力を貸していただいて

住居も見つかりkanaya baseに入居する事が出来た。

 

さぁー家具屋を始めますか!

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2016年

5月

22日

umikagu エピソードゼロ part2

〜〜〜錦糸町編〜〜〜

 

沖縄でボロボロになり大切にしていた愛車も売り残ったのは借金だけ。

こんな私に『おつかれさま。大変だったね』と優しく両親は迎え入れてくれた。

完全に燃え尽きていた。

落葉が舞う公園のベンチで本を読む日々が続いた。

何もする気がおきない。

空虚な時間がただ過ぎていく。

 

夢を追った結果が今の現実。

 

冷たい木枯らしが吹く季節ようやく私は動き出す。

まずはアルバイトをして社会復帰を目指した。

次は就職先を探そう。

こんな私に出来る仕事はあるだろうか。。。

 

あれから7年の月日が経った

 

AM7:00携帯から ボブ・マーリー”NO WOMAN NO CRY”のメロディーが優しく流れる。

眠い目を擦りながら濃紺のBEAMSジーンズを履きSTUSSYのTシャツに袖を通しNORTH FACEのマウンテンパーカをルーズに羽織る。

シューズはクラッシックモデルのadidas

これが私の出勤スタイル。

 

春夏の展示会がせまっている。

中国の工場に依頼したサンプルはうまく出来上がっているだろうか?

資料を作りサンプルの納期確認のメールを送信する。

 

今回はオルテガやチマヨなど民族柄を取り入れた商品展開だ。

沢山の受注が付く事を願いながら展示室の準備をする。

 

私は錦糸町にあるアパレルメーカーの企画職に転職していた。

東京に戻り7年の月日が流れた。

忙しいが仕事も満足していたし愉快な仲間達に囲まれた会社である。

仕事が終われば皆で飲み屋に繰り出しくだらない話をして終電まで騒いだ。

休日も会社の仲間達と海に向かいサーフィンを楽しんだ。

 

営業職の仲間が声をかけサーフィン部を結成。

サーフィン未経験の同僚にも海の魅力を知ってもらいたくて

『サーフキャンプ』と題しサーフィンを楽しみ夜はコテージでバーベキューをして盛り上がった

会社って楽しいな。

 

良い物を作りたくて自分から休日出勤していたが基本は土日祝日休み。

お盆、正月、ゴールデンウィーク、シルバーウィークに有給。

年間130日以上の休日。

ボーナスは夏と冬に支給。

年に1回は海外に社員旅行がある。

最先端のアパレルショーの展示会を見る為にラスベガス、ロサンゼルスにも行かせてもたった。

 

このまま会社で働いて定年後にのんびり田舎に移住して好きな家具を作る。

そんな未来を思い描いた。。。。

 

カグ? 家具???

 

おじいさんになってからまた始めてどんな家具が作れる?

そもそも家具で食って行くのが目標だったんだろ。

 

若い頃のオレの夢ってそんなもんだったけ?

 

もう一度あの地獄を見たくなった!

 

umikagu エピソードゼロ 再始動編に続く

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2016年

5月

21日

umikagu エピソードゼロ part1

〜〜〜沖縄編〜〜〜

 

『好きな場所』『好きな仕事』をしたいと思い行動にうつした20代後半。

 

砂浜に打ち上げられた流木でお香立てや照明を制作して物作りの楽しさを感じていた。

 

私は少しずつ木工の仕事がしたいと考えていた。

 

では好きな場所は?

海が近い所がいいな。

あと寒がりだし暖かい土地が良いな。

南の島→沖縄

 

ハイ!沖縄に決定!!

 

今考えれば超安易

20代の決断なんてそんなもんでしょ?

 

最低限の荷物を愛車に積み込み東京から名古屋に向かう。

そこからは2泊3日フェリーの旅。

 

沖縄に移り住み家具作家の元に通いつめ『弟子にして下さい』を連呼した。

 

創作家具で生活を成り立たせる事は本当に難しい事。

まして従業員を雇い給料を払える工房は少ない。

 

根負けした師匠は『明日から来い』と言ってくれた。

 

師曰く『車以外全て捨てろ』

これは頭の中の余計な予備知識を捨てろという意味と

言葉通り車以外を捨てて質素な生活をしろと言う意味が含まれている。

 

私が暮らしていた地域は那覇市から北に約2時間ほど車を走らせた『名護』という所。

当然電車などの移動手段は無く車を使わないとどこにも行けない。

最低限必要な物は『車』なのである。

 

師匠に言われたとおり格安のアパートに住み食事を自炊して携帯電話を解約した。

ちなみに私の日当は『3.000円』

労働基準監督署も真っ青な労働条件である。

 

『少しづつ給料を上げてやるからな』の言葉を信じ厳しい修行の日々を送った。

 

師匠は木と向き合い家具に誠実で技術を磨き続け自分自身にも厳しい人だった。

『良い物を作り続ければきっとお客さんは来る』が口癖で私も共感し師の背中を追った。

 

その頃の私は極貧生活。

そもそも貯金はゼロ

月に25日働いたとしても75.000円

物価の安い沖縄でもこの金額で生活する事は難しい。

 

『家具制作に集中出来なくなるからバイトはしてはならない』

生活費は足りないがバイトは禁止。

謎掛けのような状況。

 

そうだ!私には魔法のカードがあった!!

貯金が無くてもお金が出てくる不思議アイテム。

足りない生活費は魔法のカードに頼った。

いつか上がる給料を夢見て。

 

今の状況を知った友人達から届く励ましの手紙が嬉しく何度も読み返した。

私もよく返信の手紙を書いた。

寂しさで誰かの声が聞きたい時はテレホンカードを握りしめ公衆電話に向かった。

親からは『元気ですか?』と電報が届いた。

家具を作っているのに何故か自分の部屋のテーブルはダンボールだった。

給料がたまに65.000円とポリタンクに入ったガソリンの時があった。

工房の番犬代わりに飼っていた『ゴン』のエサが2日に1回になった。

 

※これは全て平成のお話です。

 

持てる技術を全て注ぎ込み妥協を許さない師匠。

使用する木材にもこだわり出来上がる家具の値段は高価だった。

 

そんな師を信じお客さんが来る事を願い家具を作り続けた。

 

その頃の私は生活の不安から眠れなくなっていた。

いつこの暗闇から抜け出せるのだろう。

また明日になれば嫌でも生活費が出て行く。

本気で明日がこなければよいと思った。

 

夏が終わり沖縄には秋にもう一度梅雨が来る事を知ったある日。

 

工房を訪れたのはお客さんではなくスーツを着た男だった。

 

あの師匠が背中を丸めている。

工房奥の事務所から2人の顔が見える。

頭を下げる師匠。

 

そして頻繁にスーツ男が工房に来るようになった。

 

師匠に聞くとスーツを着た男は銀行員。

借金をしていたのは私だけではなかったのだ。

 

腹を空かせた『ゴン』の鳴き声が工房に響く。

 

曇り空が続き沖縄の日照時間が全国平均以下だと知った春。

 

工房は終わりを告げ師匠は材木屋で働き始めた。

私はハローワークに通いカントリー家具の工場で働く事になった。

日当は『5.000円』になった。

師匠の教えが全てだった私は新しい職場の社長と度々衝突しクビになった。

 

悔しかった。そして最後の給料を手渡された。

 

このお金で次の仕事を見つけるまで食いつなぐと思うと気が思い。

ちょうどサーフボードとウエットを積んでいたので海に向かった。

車のダッシュボードには鍵がかけられるので大事な給料袋と財布を入れていざ入水!

沖縄はリーフポイント(海底が珊瑚礁)の為、満潮の前後2〜3時間しかサーフィンが出来ない。

時間を気にしながら波に乗る。

落ち込んだ気持ちが和らぐ。

やはり海は偉大だ。

 

サーフィンを終え車に戻るとダッシュボードが開いている。

 

???

 

慌ててドアに鍵を差し込む。

うまく刺さらない。

気が動転しているのか?

 

違う!鍵穴が壊されている!!

 

助手席側の鍵を開けダッシュボードを見るとバールの様なものでこじ開けられた痕が。

 

やられた!

 

そう私は残りの全財産を盗られたのである。

 

近くにあったガラス工房に事情を話し警察を呼んでもらった。

 

沖縄の真っ赤な太陽が海に沈もうとしている。

私は初めて夕日から目をそらした。

この先、大好きな夕日を見る度にこの辛い記憶を思いだしてしまいそうだから。

 

心の折れる音が聞こえた。

 

そして私の沖縄生活は終わりを告げた。

 

エピソードゼロ 錦糸町編に続く!

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2016年

5月

19日

白里の太陽

その日、白里から大きな笑顔が消えた。

友人からの突然の電話。

携帯から届く声が言葉の意味を失い途中からただの音に変わった。

 

出会いは館山の音楽イベント出店。

大きなドラム缶からスパイスの混じったチキンの香ばしいかおりを立ち昇らせその店の周りには人の列が出来てた。

 

この時umikaguは内房で営業していて白里に移転が決まったばかり。

 

隣のブースで出店していた『MANGALA』のカヨコさん。

仲良くなり白里に移転することを話すと一人の男性を紹介してくれた。

浅黒く大きな体、えんじ色のTシャツの胸には『WARUNG』とプリントされていた。

先ほどの出店ブースでひときは目立っていた店のオーナーグッチマンさんだった。

 

カヨコさんが『来年から白里に移転する家具屋さん』と紹介してくれた。

グッチマンさんは『ヨロシクね』と大きな手で握手してくれた。

 

その時から数ヶ月後、umikaguは白里に移転した。

開店準備とオーダー制作に追われほぼ工房から出れない状況が続いた冬のある日。

グッチマンさんからfacebookにメッセージが届いた。

こちらからご挨拶に伺おうと思っていたのでさっそく夕飯を食べに『WARUNG』に向かう事に。

住所を調べるとumikaguから歩いて行ける距離。お酒好きの私にはありがたい。

 

南国のナイトマーケットを感じさせる素敵な店内。

あとでグッチマンさんに聞いたら『WARUNG』はインドネシア語で『屋台』の意味。

 

カウンターに座りさっそくイベントで気になっていた『ジャークチキン』を注文する。

香ばしい色合いになったスパイシーなチキンにマスタードとタバスコをかけて食べる。

『うまい』

思わず声が出た。

 

その後常連の方達がカウンターに座りその度に私を紹介してくてた。

内房から外房に。

多くの友人や仲間がいた場所からほぼ誰も知らない場所に。

 

話を聞いて欲しいときは自然と『WARUNG』に向かった。

 

その後も私の事を気にかけてくれてた。

地元を愛し出店仲間の事をいつも大事にする人だった。

 

同じイベントで私が売り上げに苦戦しているとグッチマンさんは『これもらっていくよ』とサインボードを手にした。

私は『前にそれ買っていただいてますよ』と言うと『全色そろえるんだよ』と照れくさそうに笑って言った。

 

出店が終わり店に戻って片付けをしていると『イベントの情報交換でもしながら飲まない?』と誘って頂いた。私よりグッチマンさんの方が百倍くらいイベントに詳しいのに私を気遣ったやさしい言葉だった。

 

最後にお会いした時は突然店に顔を出してくれて『残り物で悪いんだけど良かったら食べて』とジャークチキンを差し入れしていただいた。

 

皆を明るく照らすお日様のような人。

私もその日差しに救われた一人です。

本当にありがとうございました。

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2016年

5月

15日

サーフインテリア 背もたれ付きベンチ

サーフインテリア ベンチ

誰かが言った

『家具制作は料理のようだと』

時には素材を寝かせ最高の状態で調理をする。

家具も同じである。

 

背もたれ付きの流木×廃材ベンチを以前から作りたいと考えていた。

この背もたれを支える後ろ脚部分が私を悩ませた。

このパーツは背中にフィットする様に通常は座面の少し上から『くの字』に傾斜がかかる。

 

太い板状の流木からパーツを切り出すとカットした面からはせっかくの風合いが無くなってしまう。

 

あきらめて後ろ脚部分もまっすぐにするか?

そもそも始めから無理な挑戦だったのか?

 

家具屋は考えた。

 

先に勾配をつけたパーツを作って経年劣化させればいいじゃん!

 

さっそく家具屋は行動にうつした。

パーツを作り潮風が吹き抜ける工房の庭にパーツを並べ経年劣化を待った。

 

たまに様子を見に行く。

うまそうに育っている。

早く調理したい(制作したい)

 

木材が肉に見えてきた。

 

余談ではあるが経年劣化するのは木だけではない。

愛車が益々錆びた。

車屋には『まだ乗るんですか』と言われた。

『次の車検まで乗りたいんです』が口癖になっていった。

 

話がそれたが後脚のパーツを作り庭に置いてから約1年半が経ったある日。

 

潮風をたっぷりあびたパーツは薄いベージュから風合いを感じさせるシルバーグレーに変化していた。

少しずつ拾い集めた板状の流木とパレットを分解した廃材のストックもある。

 

よし、これでやっと調理が出来る。

最高の素材が目の前にある。

まずい料理が出来るわけがない。

 

座面は遊び心を加えて挿し色を入れメッセージをプリントする。

後脚のパーツも他の部分と違和感の無い風合い。

 

楽しみながら制作出来た。

 

潮風が染み込んだ海を感じるサーフインテリア。

 

流木×廃材 背もたれベンチの完成です。

 

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2016年

5月

10日

母曰く

母曰く『仕事のできる人間は1日の中で少しでも運動に時間を作れる人である』と言った。

私が体を動かす事といったら家具を作る事とお酒を飲んで騒ぐ事くらいか。。。。

 

違う!

 

サーフィンがあった。

最近『海を感じる男』を取り戻したばかりだ。

 

そういう事なので早朝サーフィン始めました。

 

AM4:00起床

 

2度寝ね

 

AM5:00

 

決意は忘却の彼方zzz

 

ちょっとまて!

 

これではまた『海を感じない男』に逆戻りだ。

起きろオレ

立ち上がれオレ

 

眠い目を擦りながらポイントに向かう。

 

平日の早朝、波もあまり良く無い。空は厚い雲に覆われている。

海には私1人。

そりゃそうだね。

 

とりあえず入水。

沖に出ると海面からゆっくりと黒い背中が見える。

千葉のアイドル『スナメリ』だ!

 

『オジサンとスナメリ』売れない小説のタイトルのようだ。

 

数本良い波にのって満足して帰宅。

体は疲れているけど心はスッキリして家具を作れた1日でした。

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2016年

5月

08日

早起き

umikagu

携帯のアラームが鳴る。

時刻は午前4:00

部屋のブラインドからはまだ太陽の光は届かない。

眠い目を擦りながら表に出る。

風は無風。

気温は5月にしては暖かく日中に暑さを予感させる。

 

『海を感じる男』を取り戻した私が早朝に向かう先は決まっている。

 

そう多肉植物の仕入れである。

 

お店で取り扱っている多肉植物が少なくなってきているのでゴールデンウィーク前に仕入れなければならない。

 

仕入れ先までの往復の距離とむこうで多肉植物を選んだりする時間を入れると5〜6時間はかかる。

仕入れは仕事なのでいつもなら普通の時間に出発するのだが今月はオーダーを頂いている家具の納期を考えると制作時間を削りたくない。

 

約1時間半かけて生産者さんのもとに。

毎度お世話になっている『おとっぁん』

ビニールハウスの中には見渡す限りの『多肉』『サボテン』

これを見ると眠気も吹っ飛ぶ。

植物用のカゴに気に入った多肉を入れて行く。

今回の仕入れはGWとイベント出店があるので少し多め。

1個あたりの希望仕入れ値を伝えてあるのでそれ以上高い金額のものはカゴの中から『おとっぁん』がはじいてくれる。

他のと同じ様な感じの多肉だけど値段が5倍くらいする。

 

違いが分からない

 

まだまだ勉強が必要だな。。

 

購入した多肉に名前を書いた札を刺してくれる。

多肉の名前を覚えたいので全て和名でお願いした。

カタカナの名前だとチンプンカンプン。

『龍神木』『乙女心』『花月』『金鯱』

多肉植物の名前ってかっこいいよね。

 

沢山の多肉、サボテンを仕入れられた。

umikagu店頭のみの販売なので是非『おとっぁん』の育てたかわいい多肉、サボテンを見に来て下さいませ。

 

2016年

4月

26日

海を感じない男

私は変わってしまった。

海を感じる家具を作っていながら本人からまったく海を感じない。

肌の色も『白くなったね』とよく言われるようになった。

屋号もumikanzinaikagu(ウミカンジナイカグ)に改名だ。

24日連勤=海に入ってない日にち。

休みは多分2週間後。。。

さすがに精神的にも肉体的にも疲れた。

 

今日は不良になります!

(家具をお待たせしているお客様スミマセン!)

 

朝から海に向かう。

風はやや強めのオンショア

サイズは腰腹セットで胸

面 ややザワザワ

 

最近お気に入りの一松。

たいして波チェックもせずに入水。

1月前はブーツ、グローブ着用だったのにこんなに海水が温かいなんて。天気は晴れ。

 

幸せだ。

 

波はあまり良く無いがとにかく海につかっているだけで幸せだ!

 

気持ちよく波乗りして小腹がへったので友人のハルちゃんがやっているパン屋『mubuyu』に向かう。ここの『エビアボガドサンド』おいしいんだよね。

 

テイクアウトして一宮海岸で海を見ながらランチ。

そして私のもう一つの趣味、読書。

波の音を聞きながら読みかけの本を開く。

贅沢な時間。

サーフィンの心地よい疲れでウトウトと眠りにつく。

3時間ほど寝てもう一度入水。

 

ミドルサイドではかなりうまいサーファー達がセッションしている。

そして浜辺では気になる大きな漂流物。

なんだろう?

 

アウトから良い波が来たのでテイクオフ

つないでつないでインサイドまで粘る。

漂流物がはっきりと見えた。

 

ドラム缶だ!

 

あわてて駆け寄る

横倒しになったドラム缶

見た目は大きな穴など無くサビた感じも完璧

でも中に砂が入っていたら重すぎて運べない。

右手でサーフボードを抱え左手で祈るように手をかける。

ドラム缶が立った!

中は空洞だ!!

 

もうこうなったら車まで運ぼう。

店のディスプレーにするんだ!!

 

一度板を車に置いてまた戻る。

車までの距離はおよそ300m

 

さすがに両手で抱えては遠すぎる。

転がそう

コロコロ

 

ウエットを来た私が砂浜でドラム缶を転がしてる。

コロコロコロコロ

 

先ほどのうまいサーファーがキレのよいカットバックを決めている

 

こちらも進行方向に岩があったのでカットバックしてリエントリー

 

サーファーがアップスで更にスピードアップ

 

こちらも負けじとドラム缶の重さを利用してスピードアップ

 

サーファーは深いボトムターンからリップに駆け上がり板を1回転させてフィニッシュ

 

回転ならこちらも負けてはいない。

おそらく300回転はしただろう。

見知らぬサーファーをドラム缶を転がすサーファーのセッションは終了した。

 

ドラム缶を店に持ち込み素敵なディスプレーになった。

そして私はは海を感じる男を取り戻したのである。

 

明日からまた家具制作がんばります。

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2015年

12月

04日

愉快な人達

今日は外房で出会った愉快な仲間達との宴。

メンバー

コタツさん(心優しい片貝サーファー)

シゲちゃん(口は悪いが根は友人思いの厚いやつ)

あっちゃん(同年の銚子サーファーのナイスガイ)

始めは穏やかな飲み会だったような気がする。

時間が経つに連れて場が乱れて来た。


やたらとコタツさんがジャークチキンを頼み出す。

既に5皿目

たしかにうまいけどさ。。。


ビールから各々の好きなお酒に切り替える。


コタツさん、あっちゃん→赤霧島(芋焼酎)

私→ライムサワー

シゲちゃん→カルピスサワー


おいおい!!カルピスサワーってなんだよ。

お酒覚えたての頃に飲んでたカクテルじゃねーか!


そう思いながらちょっとシゲちゃんのやつを盗み飲み。


うまい!

なんだこの口当たりが良く何杯でも飲めそうなお酒は!


そこからはシゲちゃんのお酒をずっと盗み飲み。

シゲちゃん文句は言うけど自分のカルピスサワーを飲ましてくれる。

1杯を2人で飲む×3杯くらい。


シゲちゃんが次に頼んだ酒はカルーアミルクだった。


おいおい!!カルーアミルクって酒覚えたての頃に飲んでたカクテルじゃねーか!

ちょっとシゲちゃんのやつを盗み飲み。


ヤバい!

なんだこの口当たりが良く何杯でも飲めそうなまろやかなお酒は!


そっからは記憶が曖昧な感じになるほどカルーアミルクを飲んだ。


気がつけばもう12時をまわっている。

コタツさんが奥さんに迎えに来て下さいと連絡を入れる。

男連中だけはしゃいでスミマセン。


『ワルン』とumikaguは歩いて15分くらいの距離。

帰る方向が一緒なので皆で夜のお散歩。

私は自転車で来ていたけど何故かジゲちゃんが自転車にまたがっている。


皆でワイワイはしゃぎながら帰っているとシゲちゃんが見当たらない。

おしっこでもしてるのかな?


しばらくするとガソリンスタンドに私の自転車が停まっている!


『なにしてんだよ!シゲちゃん!!』


『いやーハイオク入れてやろうと思って』


自転車にハイオクはいらねーよ!と当たり前なつっこみ。


また自転車にまたがってフラフラと消えるシゲちゃん。


中古車屋さんの前に私の自転車が!


『なにしてんだよ!シゲちゃん!!』


『いやー売れるかなと思って』


自転車は売れないよ!とまたまた当たり前のつっこみ。


なんとかumikaguまでたどり着いてみんなはコタツさんの奥さんが運転する車で帰って行きました。


今年の始めに移転して来てほとんど知り合いもいない状態からのスタートだったけど

皆さんの優しさに支えられながら外房ライフを楽しんでいます。


コタツさん写真借りたよ。また飲みましょう!


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2015年

12月

03日

ウッドデッキを作る!前編

この物語は海辺の町に現れた一人の男が無謀とも言われた巨大ウッドデッキを作り上げたストーリーである。

夏の本番を予感させる7月の日差しが降り注ぐ午後。

男は店の外に皆がくつろげるウッドデッキがあれば良いなと考えた。

その男の名は『umikagu』

今年の初旬に内房の海からまるで流木が流れ着くように外房にたどり着き家具屋を始めた男である。

ウッドデッキ制作部分の寸法を計り図面を引く。

必要な部材を計算する。


巨大過ぎる!!

これ本当に出来るのか?


内房の金谷で営業していた時に在籍していたシェアアトリエkanaya base

海が眺める場所に皆でウッドデッキを作った。

その時の大きさの約3倍。


頬に冷たい汗が流れる。

一人で作れる大きさなのか?

そもそも材料運ぶのに軽自動車で何往復するんだ!


まあ作ってみなけりゃ分からないよね!

なによりも自分自身がワクワクしてしまっているもの。


そうと決まればいざ材料の買い出し。

ウッドデッキの材料はとてもシンプル。


木材

屋外用塗料

ハケ

ステンレスビス

ピンコロ

以上


購入した材料を夕焼け1号(軽自動車)に積み込む。

ピンコロ(ブロック状のコンクリート)がとにかく重い。

沈む車体

木材も積み込む。

更に沈む車体


チョロQみたいにウィリーしちゃうよ!


ごめん!夕焼け1号。


早速作業開始!!

購入してきた木材に屋外用の塗料を塗って行く。

これが結構手間と時間がかかる。

だから既に塗料が塗ってある木材が売っていたのか。

(但しお値段は倍くらい)

ひたすら木材に塗料を塗る。

ジリジリと肌に刺さる日差しが辛い。

日よけ代わりに巻いたタオルからオジサンの臭いがあふれてくる。

ようやく土台部分の部材の塗装が終わり次の行程。


大まかにピンコロを等間隔に並べてみる。

この作業で既に腰が痛い。

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2015年

11月

03日

流木から家具

流木→家具
umikaguのサーフインテリアシリーズは流木から家具を作っています。

海に放置されたままならゴミになってしまう流木ですが手をかけてあげれば長く愛される家具になります。

Save the Beach!!

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2015年

9月

24日

シルバーウイーク

シルバーウィーク、umikaguにも沢山の方にご来店頂きありがとうございました。

制作に接客にとても忙しくさせて頂きました。

そして今日はumikagu定休日。私の1日だけのシルバーウィークです。

ふやけるまで海に入ります!

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2015年

9月

21日

素敵なプレゼント

1週間ほど前からやたら工房に『カナブン』が迷い込んでくる。

なんでだろう?

表に目をやると赤く熟れた謎の実が沢山なっている。

前から何かの木だろうとは思っていたがさほど気にはしていなかった。

その熟れた実に5〜6匹のカナブンがムシャムシャとかぶりついている。


腹へったな。


この実、人間も食べれるのだろうか?

カナブンが食べて平気なら人間も大丈夫か?


でも以前住んでいた家の庭になっていたまだ青〜赤になる途中の梅を食べて

近所のおばあちゃんに凄く心配されたな。

その晩は不安でお腹を抱えて眠れなかった。


そんな事を考えていたら約束をしていたお客様が来た。


接客を終えて工房に戻り外に目をやると

葉っぱのお皿に謎の実が!!


トトロが来た!!

私の所にもトトロが来てくれたんだね!!


謎の実を恐る恐る口の中に入れてみる。


甘くておいしい!


庭の草むらがガサガサと揺れる。

ネコバスに乗ったトトロか!??


私の父が入院している『蒲田』まで乗せてって下さい。


そこには隣に住んでいる大家さんの姿が。

『いっぱい実がなったので良かったら食べてね』


トトロではなかったけど素敵なプレゼントをありがとうございます!


謎の実の正体は『いちじく』でした。

恥ずかしながら初めて食べました。




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2015年

8月

26日

大網白里で出会った友人との楽しい時間

お店も終わりかけの時間帯に嬉しい人達が遊びに来てくれた。

トシさん、ミーちゃんご夫婦。

一緒に海に入ったりお酒を飲みに行ったりと、私のとても大好きな2人。


お盆休みで帰省していたのでお土産を頂いた。気を使ってくれてありがとうね。

久しぶりの実家はどうでしたか?とは海は入ってますか?など色々立ち話では話足りない。


まだ知り合って間もないけど、これからもっと仲良くなりたい人をお誘いするのって

いくつになっても緊張する。


食事に誘いたいけど。。。

迷惑かな?

モジモジするumikagu。


『この後、ご飯いきませんか?』と2人から言っていただき


『ハイ!!行きます!!!』


営業時間はすぎていたので、すぐに閉店準備。

トシさん優しいのでお酒好きの私の為にハンドルキーパー(ノンアルコールで車の運転をする人)

をしてくれました。


トシさんおすすめの中華料理屋さんに連れて行ってもらいました。


ここの中華料理屋さん有名店らしく、何食べてもうまい!

2人の会話も楽しく幸せな時間はすぐに過ぎて行く。

閉店時間が来てしまったので大網白里に送ってもらいました。


まだ話足りなかったので表のウッドデッキでもう少し飲みましょうとお誘いした。


改めて乾杯!!


店の前で楽しい時間を過ごしているとそこには嬉しい顔が。


デビットさんだ!!


デビットさん、オーストラリアから来た友人とumikaguの前にあるビーチビキニバーに遊びに来たようだ。


ほとんど日本語で一杯飲もうと誘った。

デビットさんの友人もデビットさんという名前だった。

ややこしいのでここではロングさんと名付ける(ロングボーダーの略)


ここにいる私、トシさん、ミーちゃん、デビットさん、ロングさんを軽く紹介して

乾杯!!


片言の英語と日本語を交えてなんか良い雰囲気。


私とデビットさんがワチャワチャしているとトシさん、ミーちゃんがロングさんに


『今日、一宮で海入ってなかったですか?』


と板と海パンの特徴を言うと


『入っていたよ!』


とロングさん。


凄い偶然。そしてロングさんの携帯から撮影した海の写真を拡大すると

そこにはトシさんとミーちゃんが映っていた。


友人に似ていたから2人はロングさんを覚えていたそうだ。

そしてミーちゃんはロングさんと波を競り合って何度も負けたそうだ。

これはサーフィンのルール上はロングさんは悪く無いのだけど

もうみんな親しくなっていたのでロングさんにミーちゃんが

『ジェントルメンじゃない!』と言うと事情を分かったロングさんは

大笑いしながらミーちゃんに謝っていた。


他人同士が海の上で言ったら喧嘩になる事だけど仲良くなって丘の上で

お酒を酌み交わしながら話すと最高の笑い話になる。

サーフィンが繋いだ縁だね。


デビットさんと片言でサーフィン話。

『一番好きな波のサイズは?』と聞かれたので

胸くらいのサイズが好きと私が言う。

デビットさんの好きなサイズは?と聞くと

『私は一緒に入った仲間がハッピーなら腰サイズでも胸サイズで好きだよ』


デビットさん本当にgood surferだね。


『でも一番好きなサイズはダブルオーバーヘッドだよ』


さすがサーフィン大国オーストラリアからきた人

レベルが違う。。。


楽しい時間が過ぎ2人はビーチビキニバーに向かう。

暗闇に消えてゆく2人の背中(背筋)を見ながら『パドルが強い訳だわ』と思う私。


長く楽しい夏の夜の出来事でした。

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2015年

8月

24日

多肉植物、サボテン販売開始 その①

umikagu多肉植物サボテン
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2015年

8月

19日

雨の日の来客

これは7月のまだ梅雨が明けていない日の出来事。


今日も相変わらずの雨。本当に梅雨はお客さんの来店も減るし参るね。

一台の車が駐車場に停まった。

小走りで店に駆け込んできたお客さんは『デビットさん』だった。

凄く悲しい表情のデビットさん。

どうしたのだろう。


※私の英語力が中学生以下の為、ここからは私の勝手な解釈で

 デビットさんの英語を翻訳させて頂きます。


デビット『来月オーストラリアに帰ります』

umikagu『えぇ!!』

急な展開に驚く私。


umikagu『でもまたすぐに日本にくるんだよね?』


少し困った顔をするデビットさん。

『多分だけど来年の2月にもしかしたら来るかも.....』


デビット『家具を買いにきました』

umikagu『そうか!日本の思い出に私の家具をオーストラリアで使ってくれるんだね!!』


店内を見渡しスツールを選ぶデビットさん。

『来週、取りにきます』と言うと少し肩を落としながら帰っていった。


私はまだデビットさんと本当の意味で仲良くなれていない。

自分の英会話能力の無さに腹が立った。


『チクショウ!オレが英語で話せたら....』


いつも会う度に笑顔で『元気ですか?ノリさん』と言ってくれた。

ビーチで見かければ大きな波をみて無邪気に子供の様にはしゃぐ姿。


なんか悲しくなってきた。


ラジオからはケツメイシの『仲間』が流れてくる。


泣きそうだ。


上を向き必死で涙をこらえる


もしお客さんがこのタイミングで入って来たら『何だこの家具屋は!???』

となっていただろう。


翌週、デビットさんがスツールを取りにきた。

オーストラリアまで運ぶとなると頑丈に梱包しないといけないな。

umikagu『へたくそな発音でパッキング(梱包)するよね。』

デビット『パーキング(駐車)???』

umikagu『ノーノー ジェスチャー付きでもう一度言う』

デビット『必要ないです』

umikagu『??? だってオーストラリアの家で使うんでしょ?』

デビット『日本の家で使います』


umikagu『????????????』


どうやらオーストラリアから遊びに来てくれていた奥さんと娘さんが今週、帰ってしまうから

寂しかったようだ。


これも正しいかは不明。


あぁ〜英語勉強しなきゃ!






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2015年

8月

17日

気がつけば

気がつけばブログを4年くらい継続的に書かせてもらってます。

最初は『誰か読んでるのかな?』と思ってましたが

umikaguのホームページのアクセスを見ると常に上位。

ありがたいです。


たまにですがお店に来て頂いたお客様で『ブログ読んでます』と言っていただきます。


凄く照れくさいです。

そして凄くうれしい......


引き続き私の等身大のやられっぷりを気軽に楽しんで頂ければ幸いです。

そしてumikagu店舗で『ブログ見てます』と言っていただき一番好きなエピソードを教えて下さい。

先着10名様にキーホルダーをプレゼント致します。


特にfacebookやインスタなどには告知しないのでブログを楽しんで頂いている方限定です。

お会い出来るのを楽しみにしております。


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2015年

8月

16日

テレビとumikagu

私はどちらかというとテレビ好きです。

ニュースはもちろんドラマやバラエティー。

仕事のオフモードの切り替えにとても良い。

でも約8ヶ月以上テレビ見てないです。


もちろんテレビは持ている。

でもテレビは見れない。


なぞかけの様な問い。


テレビが壊れている?


いいえ。


リモコン無くした?


いいえ。


もしかして電気止められている?


いいえ。




テレビアンテナが無いんです!

店舗物件に住んでいるので、そもそもアンテナ無いんです。

普通、部屋にあるはずの壁に付いてるおなじみのテレビのコードを差し込む穴無いんです。



いつも情報はお客さんや友人伝えに遅れてやってきます。

最近、『auの浦島太郎』に似ていると良く言われます。

最初何の事かわかりませんでした。

友人がニヤニヤしながら『パッカーん!』と言われても何のことだか分からない。

何!?新しいお笑い芸人??


テレビ好きがテレビ見ないとすごい事になります。

私、サウナも好きなので週1回くらいのペースでスーパー銭湯に行きます。


サウナには暑さを紛らわす為なのかテレビがついています。

私のカラカラに乾いたテレビ見たい病。

もうテレビの中で動いていれば何でも楽しく見れちゃう。

テレビ見たさにサウナと水風呂のセットをトータルで2時間くらい出来ちゃう。


あぁテレビが見たい。





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2015年

8月

15日

真夏の本当にあった怖い話

umikaguは店舗の奥に住居スペースを作って住んでいる為、

洗面などはキッチンですましてしまいます。

キッチンは仕事場から入ると一番置くに電気のスイッチがある為、少しめんどくさく

冷蔵庫に飲み物を取りに行ったり水を汲んだりと簡単に出来る事は電気をつけずにします。


蒸し暑い8月の夜。

そろそろ就寝の時間。

布団を敷いて歯を磨こうとキッチンへ。

歯磨きくらいなら電気をつけなくても歯ブラシと歯磨き粉の場所は分かるので

暗がりの中、手探りで歯ブラシを探す。。。

手に当たる歯ブラシのシルエット。

次は歯磨き粉。

あった。

チューブをしぼり歯ブラシにたっぷり乗せる。

何十年も繰り返してきた動作。

今日も暑かったと一日を振り返りブラッシング。

口の中に塩気が広がる。

粒塩タイプの歯磨き粉だったかな?

まあ後から爽やかなミントが口の中に広がるだろう。。。

と思った瞬間、口の中に広がったのは『ミント』ではなく『柚』だった。


これ柚コショウじゃん!!!!!!


脳は理解出来ずにパニック。

口の中も大惨事。


吐くように水道で口をゆすぎ電気を付ける。

誰だよ!歯磨き粉の横に柚コショウ置いたやつは!!


そういえば今日は暑かったのでの昼ご飯はさっぱりと食べれるお出汁と柚コショウを

効かせたうどん食べたな。


犯人オレじゃん。


柚コショウを冷蔵庫に戻さず歯ブラシの近くに置いたのオレじゃん。


自分を殴りたい真夏の夜の出来事でした。




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2015年

8月

15日

似てるかな?

最近、auのCMに出ている浦島太郎に似ていると言われる家具屋です。


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2015年

8月

11日

長髪の憂鬱

先週イオンモールにて

トイレですれ違う子供。

ダッシュでお母さんのもとに。

『あのおじさんおんなみたい!!』

周りに人いっぱい。

私、恥ずかしさで顔真っ赤。


本日カインズホームにて

売り場ですれ違う子供。

『あのひとおとこなの?』

周りに人いっぱい。

私、恥ずかしさで顔真っ赤。


ロンゲのオジサンにやさいい世の中になって欲しい。

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2015年

8月

09日

休日

家具屋を始めていろいろな事を得た。

物作りの喜びとそれを買って頂いたお客様への責任感。

家具を作ってお客様から『ありがとう』と言っていただいて

日々を生活出来る喜び。

umikaguを通して知り合った愉快な友人達。


逆に失ったものは、、、


『土日、祭日』


そう、世間様のお休みはお店が忙しい日なのです。

お店が賑わうのはとても良いんだけど

土日休みの友人達とは基本予定が合わない。


ましてや有給なんて自営業にはない。


最近SNSで友人達がBBQしたと連発して投稿している。

夏の暑い日差しの中、気の合う仲間達と冷えたビールを飲んで

炭で焼いた肉を食べる。

そりゃうまいし楽しいよ。


私もBBQがしたいです。


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