サーフインテリア 背もたれ付きベンチ

サーフインテリア ベンチ

誰かが言った

『家具制作は料理のようだと』

時には素材を寝かせ最高の状態で調理をする。

家具も同じである。

 

背もたれ付きの流木×廃材ベンチを以前から作りたいと考えていた。

この背もたれを支える後ろ脚部分が私を悩ませた。

このパーツは背中にフィットする様に通常は座面の少し上から『くの字』に傾斜がかかる。

 

太い板状の流木からパーツを切り出すとカットした面からはせっかくの風合いが無くなってしまう。

 

あきらめて後ろ脚部分もまっすぐにするか?

そもそも始めから無理な挑戦だったのか?

 

家具屋は考えた。

 

先に勾配をつけたパーツを作って経年劣化させればいいじゃん!

 

さっそく家具屋は行動にうつした。

パーツを作り潮風が吹き抜ける工房の庭にパーツを並べ経年劣化を待った。

 

たまに様子を見に行く。

うまそうに育っている。

早く調理したい(制作したい)

 

木材が肉に見えてきた。

 

余談ではあるが経年劣化するのは木だけではない。

愛車が益々錆びた。

車屋には『まだ乗るんですか』と言われた。

『次の車検まで乗りたいんです』が口癖になっていった。

 

話がそれたが後脚のパーツを作り庭に置いてから約1年半が経ったある日。

 

潮風をたっぷりあびたパーツは薄いベージュから風合いを感じさせるシルバーグレーに変化していた。

少しずつ拾い集めた板状の流木とパレットを分解した廃材のストックもある。

 

よし、これでやっと調理が出来る。

最高の素材が目の前にある。

まずい料理が出来るわけがない。

 

座面は遊び心を加えて挿し色を入れメッセージをプリントする。

後脚のパーツも他の部分と違和感の無い風合い。

 

楽しみながら制作出来た。

 

潮風が染み込んだ海を感じるサーフインテリア。

 

流木×廃材 背もたれベンチの完成です。