umikagu エピソードゼロ part2

〜〜〜錦糸町編〜〜〜

 

沖縄でボロボロになり大切にしていた愛車も売り残ったのは借金だけ。

こんな私に『おつかれさま。大変だったね』と優しく両親は迎え入れてくれた。

完全に燃え尽きていた。

落葉が舞う公園のベンチで本を読む日々が続いた。

何もする気がおきない。

空虚な時間がただ過ぎていく。

 

夢を追った結果が今の現実。

 

冷たい木枯らしが吹く季節ようやく私は動き出す。

まずはアルバイトをして社会復帰を目指した。

次は就職先を探そう。

こんな私に出来る仕事はあるだろうか。。。

 

あれから7年の月日が経った

 

AM7:00携帯から ボブ・マーリー”NO WOMAN NO CRY”のメロディーが優しく流れる。

眠い目を擦りながら濃紺のBEAMSジーンズを履きSTUSSYのTシャツに袖を通しNORTH FACEのマウンテンパーカをルーズに羽織る。

シューズはクラッシックモデルのadidas

これが私の出勤スタイル。

 

春夏の展示会がせまっている。

中国の工場に依頼したサンプルはうまく出来上がっているだろうか?

資料を作りサンプルの納期確認のメールを送信する。

 

今回はオルテガやチマヨなど民族柄を取り入れた商品展開だ。

沢山の受注が付く事を願いながら展示室の準備をする。

 

私は錦糸町にあるアパレルメーカーの企画職に転職していた。

東京に戻り7年の月日が流れた。

忙しいが仕事も満足していたし愉快な仲間達に囲まれた会社である。

仕事が終われば皆で飲み屋に繰り出しくだらない話をして終電まで騒いだ。

休日も会社の仲間達と海に向かいサーフィンを楽しんだ。

 

営業職の仲間が声をかけサーフィン部を結成。

サーフィン未経験の同僚にも海の魅力を知ってもらいたくて

『サーフキャンプ』と題しサーフィンを楽しみ夜はコテージでバーベキューをして盛り上がった

会社って楽しいな。

 

良い物を作りたくて自分から休日出勤していたが基本は土日祝日休み。

お盆、正月、ゴールデンウィーク、シルバーウィークに有給。

年間130日以上の休日。

ボーナスは夏と冬に支給。

年に1回は海外に社員旅行がある。

最先端のアパレルショーの展示会を見る為にラスベガス、ロサンゼルスにも行かせてもたった。

 

このまま会社で働いて定年後にのんびり田舎に移住して好きな家具を作る。

そんな未来を思い描いた。。。。

 

カグ? 家具???

 

おじいさんになってからまた始めてどんな家具が作れる?

そもそも家具で食って行くのが目標だったんだろ。

 

若い頃のオレの夢ってそんなもんだったけ?

 

もう一度あの地獄を見たくなった!

 

umikagu エピソードゼロ 再始動編に続く