そのサビトタンが欲しんです!!!

最近、通い詰めてる片貝漁港。

早朝サーフィンはだいたい同じ顔ぶれ。

少しずつだけど顔馴染も増えてきた。

しかしみんな朝早くから好きだね。。。

漁師の皆さんも朝早くから仕事をしている。

 

ポイントの名前通り漁港の敷地の中に車を停めさせていただいているので漁師さんが使う網や道具などが駐車場内にも置かれている。

 

早朝サーフを済ませ車で着替えていると大量に積まれている『サビトタン』が目に映る。

 

置いてあるのかな?

 

捨ててあるのかな??

 

私は気が小さい小心者のくせに興味がある事には諦めがつかない性格。

 

ちょうど一人のよく日に焼けた初老の漁師さんがドラム缶に廃材を入れ燃やしていた。

海の男は気性が荒く怖い。しかしきちんとこちらの気持ちを伝えれば必ず力になってくれる頼れる人たち。

 

以前、水産加工屋さんに木材パレットをいただいた経験が蘇る。

その時のエピソードは2016.6.4『その廃材が欲しんです!』を見て下さい。

 

ゆっくりと漁師さんに近づき話しかける。

 

足は肩幅に開き相手の目を見つめ腹から気合を入れた一言をくりだす。

『そのサビトタンが欲しいんですぅぅぅ!!!!!』

 

おそらく最後の方はシャウトしていたと思う。

 

『へっ????』

 

私の魂の叫びを聞いた人はだいたいそんなリアクションだよ。

もう慣れたよ。。。

 

『私、大網白里で家具屋をやっているものです。この素敵なサビトタンをお店で使いたいので譲っていただけないでしょうか?』

 

詳しく風合いが良く味のあるトタンをお店の内装に使いたいと説明すると冷やかしではないと伝わったのか快く『好きなだけ持ってけ』と言ってくれました。

 

『このあんちゃん腐ったトタンが欲しんだって!!』っと仲間の漁師さんに大声で言うおとっつぁん。

 

大勢の屈強な漁師に囲まれる小心者の家具屋。

 

他の漁師さんが『まだ沢山あるから欲しかったらまた来こい』と言ってくれた。

さすがは頼れる海の男たち。

 

5分前はビビっていた家具屋。(ほんの少しだよ)

 

おとっつぁんが私に優しく『人が要らない物を綺麗と思えるようにならないと人間いけないんだよな』

 

おとっつぁんは漁師で詩人なんだねと私は心の中でつぶやいた。

 

精一杯の感謝を込めて『ありがとうございました!!!』と私の声が早朝の漁港に響いた朝でした。