最終試験編 part4

試験当日

昨日は興奮状態だったのに急に緊張してきた。

開始時間までまだ時間があるのでストレッチで体をほぐす。

なぜかさらに緊張してきた。

 

そうだ!注意事項に試験中の暴力行為は10点減点と書かれていた。

誰か私を強く殴ってくれ!!

 

そして楽にしてくれ。

緊張癖がある私は軽いパニック状態。。

 

昨日研いだカンナをセッティングして近くにあった練習材を試し削りしてみる。

なんか削りカスが詰まるな。

 

細い木で詰まった削りカスをホジホジしている私を見て講師で来ていただいている先生(教官とは別の先生)が『そのカンナダメですね。』

 

えぇ!!!

 

優しい言葉使いの死刑宣告。

 

オワタ。ワタシノシケンオワタ。。

 

もうこの武器で王族と戦おう。

そして試験が終わったらイジけながら小石を蹴って2日かけて徒歩で家まで帰ろう。。

落ち込む平民ウミカグ。。。

 

『ちょっと貸してください』

 

 

 

 

今から調整をかけても試験には間に合わない。

拒む私からヒョィとカンナを手にしてカンナ台から刃を抜き近くの金台まで歩いて行く講師の先生。

げんのうを一振り裏金と呼ばれる刃の耳部分を打撃する。

 

『試しに削ってみてください』

 

木クズが詰まらずにカンナが使える!!

 

私からカンナを受け取ると『まだですね。』

今度はカンナ台の調整をする賢者。

 

再度、練習材を削ってみると凄い切れ味。

鰹節のような薄い削りカスがカンナから出てくる。

 

『あれだけ練習していたのですからきっと金メダルとれますよ。』

 

目から何かが流れ落ちそうになったので自分の顔を殴ってなんとかこらえた。

 

暴力行為マイナス10点!

 

賢者から最強のカンナを手にいれた!

いよいよ試験開始時間。

 

平民の意地を見せてやる!!