プロローグ 36歳 家具屋を目指す!

20代に思い描いた夢を挫折
充実していた会社員時代
いつしか諦めてていた夢が大きく膨れ上がる
会社を辞め無謀な再挑戦に挑む
コネなし 金なし 夢は有り
36歳家具屋を目指す!

umikagu エピソードゼロ part3

〜〜〜再始動編〜〜〜

法華経寺から鐘の音が聞こえる。
いつも通りだけど今の私には特別な音。
2度目の家具屋への挑戦のゴングだ。

今度はノックアウトされずに駆け上がってやる!

私が住んでいた場所は重要文化財の法華経寺がある下総中山。

下総中山は千葉県の中でも比較的、東京近郊に位置しており都内に職場を持つ方が多く住んでいる住宅地。
この時点では家の近くに工房を探そうと考えた。
お寺に囲まれた下総という土地が好きだったし古い家だったけど少しづつリノベーションを重ねてとても気に入っていた住居も
お酒好きの気の合う仲間達も近くに住んでいたからだ。

下総中山や市川周辺でネットや不動産屋で探したが物件はほとんど無く有っても敷金礼金がかかり家賃も高く到底払い続けていけない。

自力で探すしかないな。

思い立ってからはひたすた自転車で近所を回っては歩いている人に
『使っていない家か納屋を貸して下さい』とお願いする日々。

話しかけられた人は当たり前だけど超ネガティブ。

しかしこんな事でくじけては家具屋は始められないと思いありったけの本気で話しをしているうちに
きちんと耳を貸してくれる人が多かった。
ただ住宅地なのでなかなか空き家や使っていない部屋を作業場所として貸してくれる人は少なく断られる日が続く。

気持ちが落ち込んだ時は錦糸町時代の友人を誘って立ち飲み屋でその日あった事や
これからの計画などを相談しては『ライポン』と言う謎の安酒をあおった。

翌日も工房探しをしていると市民センターに『地域相談員』という方がいてきっと話しを聞いてくれるのでは?と新情報を教えて頂いた。

速攻で下総のポルシェと名づけた赤い自転車を走らせ近所の市民センターに行ってみると地域相談員にお会いする事が出来きた。

事情を伝えると『この場所は色々な人達が集まる場所なのであなたの事を話しておきます』
とありがたいお言葉をいただき、1週間後に連絡をして頂けると約束してくれました。

やっと光りが見えてきた!

一週間後に連絡があり今の所は作業場所を提供してくれる方はいない状況。
近日中に市川周辺の地域相談員さん達が集まる会合が開かれるので
そこで私の話をしてくれるとの事。

後日、相談員さんから連絡がありなかなか難しい状況が続いている様子。

そこで相談員さんは私の事を書いたチラシを作り市民センターに来る人たちに渡してくれるといってくれた。
見ず知らずの私にそこまでしてくれて本当に感謝!

相談員さんだけにがんばってもらう訳にもいかないので
私も引き続き自転車で歩いている人に『作業場貸して下さい!』を連呼する日々。

連敗で結果が出ない日々が続く。

中島みゆきの『ファイト』を部屋で聞きパワーをチャージする。

この物件探しは沖縄での経験が生きた。
極貧だった沖縄時代に敷金礼金なしの家賃が安い物件を探しまわった。
カーテンが付いていない家があれば近くの人に事情を話し、大家さんを紹介してもらった。
最終的には偶然訪ねた町役場で話を聞いてもらい
『あそこの家はたしか大家さんと直接契約で敷金礼金なかったはずだよ』
と教えてもらい住む場所を確保出来た。

そうだ役所に行こう!!

早速市役所に向かい受付の方に事情を話す。

当然ネガティブな反応。

ここで負けてはいけないと私も本気で家具屋を始める為の作業場を探していると伝える。
受付の方に冷やかしではないと伝わったのか地域の個人事業主関係の相談を聞いてくれる部署を紹介してくれた。
その部署を訪ねると当然困惑気味のみなさん。

再び本気で事情を話すと部署のみなさんに伝わったのか市役所のみなさんが本気モードになってくれた!

『あそこはどうだ?』

『いやこの場合はあそこに連絡したほうがいいだろ』と。

皆さんの本気の対応ありがとうございました!!
最終的に市川市商工会の所長を紹介していただきさっそく訪ねてみた。
所長さんに丁寧に相談にのっていただいて作業場所の間借りが出来ないか相談するように家具工場を紹介していただいた。

その頃、中島みゆき様の他に私を奮い立たせる人がいた。

その人は流木工房HI-Dの志摩さんの書くブログだった。

志摩さんは千葉で活動する流木家具の作家さんだった。
そのブログには私よりも半年前位に工房を移転する為に
場所探しから工房移転までの壮絶でハチャメチャな内容が書かれていた。

ブログからコメントを書くとEメールのアドレスを教えてくれて
今の状況を伝えると励ましのメールをいただいた。
商工会からの紹介して頂いた場所も間借りは出来ないと断られ
市民センターでのチラシも反響がないいまま完全に作業場所探しが暗礁に乗り上げ
umikagu船は出向間もなく沈没状態。

そんな時に救ってくれたのはやはり志摩さんのブログだった。

『今日KANAYA BASEにいってきました。若い力が集まる素敵な場所』
と書かれたブログを呼んだ私はすぐさま検索。

そこには『十年以上使用していなかった旧ホテルをリノベーションしたシェアアトリエ』と書かれていた。

なにかが私の中で光った。

すぐにKANAYA BASEにアポイントをとって場所を見せてもらった。
そこは元植物園があった場所で大きな岩で出来た花壇があったけど
工房とショールームのイメージが頭の中を翔け巡った。

『もうここしかない!!』

kanaya base運営の西田さんと金子さんにいろいろ力を貸していただいて
住居も見つかりkanaya baseに入居する事が出来た。

さぁー家具屋を始めますか!

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